夢の世界へ

□恋心〜第3章(真風side)
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真風side…………………………………


「ゆりかさん。わかった…帰ろう…」
ゆきの言葉を聞いて安心したゆりかは、少し震えていた。

さゆみが、部屋から出ようとするゆきを引き留めた。

「ゆき…もう私はいらへんの…?」

さゆみの言葉が、胸に刺さった。

けれどけれど…こんなに、普段とは全く違う弱々しいゆりかさんを、ほっとけない…。

「さゆみちゃん…」

ゆりかと、ゆきは部屋から出ていった。






「もー私がいらんかったら、いらんってはっきり言ってや…あんな名前呼ぶだけで行かれても…忘れられへん…。」


部屋で、さゆみはうなだれた…。
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