Ib~ようこそゲルテナ展へ~
□赤いバラと青いバラ
1ページ/2ページ
アタシは小さなカギを握ったまま、倒れてしまった。
「うっ...」
体に激痛が走る。
アタシは、あの道を抜けてカギがかかっている部屋の前まできていた。
部屋の前には青いバラがあった。
「綺麗なバラね...持っていこうかしら...」
私はバラを取り、「青い服の女」という題の絵を見つけた。
「この絵、さっき展示されてた絵よね。あら...カギが落ちてるわ」
アタシがカギを拾った瞬間、目の前の絵が飛び出し襲ってきたのだ。
「なによ!なんで動くのよ!」
アタシはさっき拾ったカギで、カギのかかったドアを開け、中に逃げようとした時。青い服の女に、手に持っていたバラを奪われた。
女はドアの向こうへ行ってしまった。アタシは慌ててドアのカギを閉めた。
「驚いたわ...まさか動くなんてね...まあ、これで助かったわ。」
アタシがドアから離れようとした時、バラが活けてあったツボの横の文字が目に入った。
「さっきもあったかしら?気づかなかったわ」
そこには、"そのバラ朽ちる時、あなたも朽ち果てる" "命の重さ知るがいい" と書かれていた。
「どういう意味よ?」
アタシはその意味を考えながら歩いた。
「...まさか...!」
気づいた時にはもう遅かった。
体に激痛が走り、手にカギを握りながら、床に倒れこんでしまった...