Ib~ようこそゲルテナ展へ~

□赤いバラと青いバラ
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アタシは小さなカギを握ったまま、倒れてしまった。

「うっ...」

体に激痛が走る。

アタシは、あの道を抜けてカギがかかっている部屋の前まできていた。

部屋の前には青いバラがあった。

「綺麗なバラね...持っていこうかしら...」

私はバラを取り、「青い服の女」という題の絵を見つけた。

「この絵、さっき展示されてた絵よね。あら...カギが落ちてるわ」

アタシがカギを拾った瞬間、目の前の絵が飛び出し襲ってきたのだ。

「なによ!なんで動くのよ!」

アタシはさっき拾ったカギで、カギのかかったドアを開け、中に逃げようとした時。青い服の女に、手に持っていたバラを奪われた。

女はドアの向こうへ行ってしまった。アタシは慌ててドアのカギを閉めた。

「驚いたわ...まさか動くなんてね...まあ、これで助かったわ。」

アタシがドアから離れようとした時、バラが活けてあったツボの横の文字が目に入った。

「さっきもあったかしら?気づかなかったわ」

そこには、"そのバラ朽ちる時、あなたも朽ち果てる" "命の重さ知るがいい" と書かれていた。

「どういう意味よ?」

アタシはその意味を考えながら歩いた。

「...まさか...!」

気づいた時にはもう遅かった。

体に激痛が走り、手にカギを握りながら、床に倒れこんでしまった...
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