Ib~ようこそゲルテナ展へ~
□小さな光
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「それは大変だったわね。」
アタシは赤いスカートを着た女の子、イヴに助けられた。
イヴは両親と3人で初めて美術館に来たらしい。
「大丈夫‼︎アタシがついてるわ‼︎」
アタシは自分の拳で胸を叩いて言った後に、先に進もうとした。その時...!
「ぎゃあああ‼︎」
壁に掛けられていた絵に唾を吐かれ、思わず絶叫してしまった。
「ふふふ..ギャリーって面白い人だね。」
アタシはとんでもない恥をかいてしまったと思ったが、イヴが初めて笑ってくれたので悪い気はしなかった。
(イヴに感謝しなさいよ‼︎イヴがいなきゃ、あんたなんかビリビリに破ってあげるんだから...!!)
アタシは心の中でそう思った。
「じゃあ、行きましょうか。」
「うん‼︎よろしくね!ギャリー‼︎」
イヴはそう言うとアタシの手を握った。
「こちらこそよろしくね...イヴ。」
アタシはイヴと手を繋いだ時に思った...
(この子を元の世界に...両親の元に送り返そう...)