記憶

□白い
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女「…………うぅ」

目が覚めると一番初めに映ったのが
真っ白いタイルに囲まれた天井

女(ここは?とりあえず…)
女「イタ!」
女(動こうと思ったけどものすごく
体がいたい)

女が動かせるところは口ぐらいだった

女(てか、ここ何処)

周りを見るかぎりは白い部屋に
白い扉が一つ
そして白いベットに寝ていて
白いワンピースを着ている私

女(何処もかしこも真っ白って…
ここまで白いと気味悪いわね)

「やぁ目覚めたかい?」

そう言って私に声をかけてきたのは
白いウサギだった

女「えっとぉ〜」

いきなりのことで戸惑ってる私に対して

ウサギ「あ!ビックリしちゃった?
そりゃ〜そうだよね〜
いきなりウサギに話かけられたら
戸惑っちゃうよね〜
ここからだと話にくでしょ?
あなたの上に乗らせてもらうね」

と言って今までベットの下にいたウサギは
ジャンプして私の上に乗ってきた

女「どうして乗るの?
そこそこ重いよ」

ウサギ「だってぇ〜あなたほとんど動けないじゃん」

女「確かに…でも重いよ」

ウサギ「失敬ね!!レディーにむかって」

女「あ、女の子だったのね」

ウサギ「そうよ!!それなのに気にしてる
体重のことを〜泣くよ!」

女「あ〜ごめんね
だから泣かないで」

ウサギ「うん…」

女「え〜っと、聞きたいことがたくさん
あるのだけど貴女は何者?
ここがなんなのかわかる?
なぜ私がここにいるかわかる?」

ウサギ「私はね〜秘密多き女の子よ♪
一つ言えるのは私は貴女のみかたよ
ここはね貴女の世界
なぜ貴女がここにいるっかて?
貴女の世界ですもの、いて同然だよ」

女「貴女のことは秘密で、ここが私の
世界ってどうゆう事なの?」

ウサギ「そう、貴女の世界
詳しく言えば貴女の頭の中の世界かな」

女「あたま?でも意識あるよ体あるよ」

ウサギ「貴女、記憶ないでしょ」

女「え…」

ウサギ「ないでしょ〜」

女「そういえば、全然記憶がない
自分の名前すら覚えていない…」

ウサギ「ね〜」

女「でも、私の記憶どこにいったのかしら…」

ウサギ「それをこれから探すのよ」

女「探せるもんなの?」

ウサギ「もんなのよ」

本当に探せるのだろうか、そもそも
探す必要は?そう思っていたとき
ウサギは言った

ウサギ「あ!そうそう、記憶が見つからないとあなた死ぬから、詳しく教えると
記憶がないとあなたはここから出れないのよ」

女「はぁ?」

ウサギ「ここから出れないってことは、
実際のあなたが、動けない
人が生きる上で大切な食すという行為
ができない」

女「て、ことは…」

ウサギ「餓死かな〜」

女「なぁ…」

ウサギ「落ち込まないでよ、
死んだわけじゃないんだからさ
そろそろ動けるはずだよ♪」

女「ほんとだ」

女「生き残るためには前に進んで
記憶を探さなきゃいけないのね」

ウサギ「そだね」

女「じゃあ、行って来るね
ありがと、ウサギさん」

ウサギ「ん?私もいくよ」

女「え、じゃあよろしくね」

白い扉に手をかけた
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