世界の終わりと癒しの歌2
□【本編】僕と君。
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昨日、アレンくんやリナリーに歌姫の事を話して、珍しく僕は自室に帰った。
1人で居たかった。
自分の部屋に備わってるベットへ身を沈めると、数ヶ月使って居なかったベットからは、少しだけ埃の匂いがした。
それに気も止められない程余裕がなくて…僕は目を閉じて意識を手放したのだった。
指令室で報告と任務を言い渡した時、リナリーは泣いてた。
部屋から出ていく時、泣きながらミランダに支えられて居たけど…
きちんと部屋に帰れただろうか?
そのことが心配で僕は目が覚めた。
あたりを見渡すともう朝のようで日が登っていた。
チュンチュンと囀る小鳥がいつもは指令室で眠る僕を自室の朝へと導いてくれる…
あぁ、何やってるんだろ…
きっと、リーバーくんが僕を探してる…
早く起きて仕事しなきゃ。
そんなことを考えて居るといつもいつも僕が待ち焦がれていたノックの音。
コンコン
控えめに響くノックの音は、君が僕を求めてくれて居るような感覚にさせてくれてた。
でも、まさか…
そんな事を思いながら僕は扉を開けた。
「コムイ!ただいま!」
笑顔でそう言ってくれる歌姫。
あぁ、君はやっぱり僕を救う。
温かいその笑顔は僕の心を支えてくれるね…
「歌姫…おかえり!!」