銀恋
□金は持ってて損なし
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目を開けたそこは、全く知らない部屋でした。
「ん…ここ…どこ?
なんで私、お布団に寝てるの?
日が登っている午前10時、女はいそいそと起きて部屋を後にしたのだった。
廊下に出て見ると男の人ばかり居た。
黒い服に身を包んだ男たちは自分を見るや否や頬を赤く染めて足早に立ち去って行く…
ここはどこだか聞けやしないじゃない
そう思いながら足を進めると、見慣れた黒髪。
「あ、煙草の人…」
見慣れた黒髪の男は自分に声をかけた男だった。
その人はゴリラと、美少年と歩いて居て、さっきまですれ違って居た人たちの纏って居た雰囲気とは全然違った。
「おぉ!目が覚めたのかい??」
ゴリラが…喋った……
「えっ……あ…はい!」
「起きて早々すまねぇが、話聞かせてもらうぞ。
ついて来い。」
と言いながら歩いて行く3人の後について、私達はある部屋に入った。
凄い!
江戸のゴリラは喋るのね!
「土方さん…あの女…たぶんものすげぇ失礼なこと考えてやすぜ?」
「アァ。オレモソウオモウ。」