chrysoberyl alexandrite

□宿命【さだめ】
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そんな黒い思考はさておき・・・。


『皆さんはここの門弟さんなんですか?』


すると原田は


「そうだな、ここで世話になってる」


すると白雨は考え込み・・・。


『ここでお世話になるのは迷惑になるんじゃないですか?
  やっぱり皆さん男の人ですからいっぱい食べるんでしょうし・・・』


斎藤が口を開いた。


斎藤「確かにそれはあるが・・・近藤さんが決めたのだ。俺達はもう何も言わん」


すると平助も「そうだぜ〜」と言ってくれた。


『でもあの沖田さんにも迷惑がかかるんじゃないでしょうか?』


そう言うと近藤は「さっきも仲がよかったじゃないか!大丈夫だろう!!」と笑顔で言うが


土方《いや、仲良さそうには全然見えなかったぞ!?(汗)》


心の中で土方はツッコミを入れた。


近藤「だから大丈夫だろう、総司は優しいからな!」


白雨はそう聞くと『そうですか・・・』と微笑みながら言った。


そして白雨は少しだけ気づいた。


《あれ?初めて会う人達だけなのに 僕、気を張ってないや・・・》


そう自然体で話しているのだ。


《うん、心地いい・・・落ち着ける まるであの子達と居るみたい》


そう考えている白雨の顔に自然と笑みが浮かんでいるのだった。


原田「そういえば、前あんな所にいたって事は剣でも出来るのか?」


そう聞くと『一応は出来ますね』と言い少し昔に耽る白雨。


『道場ですか・・・懐かしいですねぇ』


そうお茶を啜りながら答える白雨。


平助「え?白雨って道場に通ってた事あるのか?」


そう聞くと白雨はケロリと


『通った事はないですね(スッパリ』


そう言うと平助はすっ転げ、畳にドサッと頭を打ち付けた。


平助「じゃあなんで道場なんだよ!」


白雨は《藤堂君・・・痛そうだなぁ》と思いながら口を開く←いや、言いましょうよ


『僕の家は道場ではありませんが剣術を父が教えてくれたので』


そう言うと周りは「おぉ〜」と関心する。


斎藤「では、なにゆえ道場なのだ?
    剣も二振り持っている様だがなにゆえ木刀が一本混じっているのだ??」


すると持っていた湯呑を床に置き、白雨はニッコリと微笑みながら


『これは道場破り用です(ニッコリ』



永倉「へ、へぇ〜・・・そうなのかぁ(汗」



《《《《《とんでも/ ない / ねぇ /バラガキ/ ですね / だな!!!(汗)》》》》


平助「因みにどこを回ったんだ!?(汗」


そう聞く平助に皆は《うわ・・・それを聞くのか》と鈍い顔をした。


『名のある道場から道場と名の付く所は行きました』


それを聞き、また《うわぁ・・・》という顔になる周り。←当たり前だ


平助「じゃあ俺と手合わせしようぜ!!」


流石、魁先生と言うべきか平助が手合わせを申し込むと


『嫌です(スパーン』


即答した白雨。


平助「な、なんでだよ!?」


そう聞くと『僕はまだまだ弱いんです、だから嫌です』と言った。←何を言うか


すると土方は近くにあった木刀を振り上げ


ヒュンッ!


白雨の頭上に振りかざした。


平助や原田や近藤は白雨の頭にガンッと木刀をぶつけられるのを想像し咄嗟に目を瞑った。


「ほぉ・・・」と山南さんの声が聞こえ目を開くとそこには


『土方さん・・・何をするんですか(溜息』


そこには片手で木刀を抑えた白雨がいた。


土方「何を言いやがる・・・こんな簡単に木刀掴める奴が弱い訳ねぇだろ」


そう言うと白雨は木刀を片手で受け止めたまま『条件反射って怖いですねぇ〜』とほのぼのしながらお茶を啜っていた。


山南「これが条件反射なら凄いとしか言い様がありませんけどね(微笑」


そして近藤は土方に「稽古でもないのに木刀を使うとはいかん!」と怒っていた。


その姿を見た平助は「やっぱ俺と勝負しようぜ!」と白雨に詰め寄り、永倉は「どうやったらあんなのが出来るんだ!?」と詰め寄り聞いてくる。


《あ〜・・・もう、藤堂君はどうしても殺りあいたいみたいだし》←字が違いますよ〜?(汗


『わかりました、藤堂君とは僕が戦いましょう。
  因みに永倉さん、条件反射を鍛えればこれは出来る様になりますよ』


白雨は持っていた湯呑をカタンと床に置いて「ご馳走様でした」と言い立ち上がる。


『僕は弱いので出来れば手加減とまではいきませんけどよろしくお願いしますね』


そう微笑み言う姿は何故か油断ならないと思う皆であった。
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