Time Magic
□4 転入生
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広間に行く途中、図書館の前を通った時、ちょうどシリウスが出てきた。
『シリウス!』
「シリウス…?知り合い?」
『ごめん!先に行ってて!』
そう言うとレベッカはシリウスの元に駆け寄った。
『何か分かった?』
「……言ったところで信じないだろ」
シリウスはスタスタとレベッカの横を通り過ぎて行ってしまった。
『待って!!ねぇ!!』
足を止めないシリウスの背中に大声をぶつける。
『ジェームズポッターはハリーのお父さんなの!』
ピタリと足を止め、シリウスは振り向いた。
『あんたはハリーのお父さんを知ってるの…?』
「……ハリーって誰だ」
『友達。さっき私が一緒にいた子』
「………」
『私、あんたの事信じるよ』
「……」
『シリウス…』
どうしてそんなに辛そうな顔をしてるの……
何を知ったの……