白球を追いかけて

□第8話「予選と疑念」
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said御幸


倉「開会式長すぎだろ。」

御「確かにな。練習したくてしょうがなかったわ。」


開会式も終わり俺たちは移動していた。


貴「開会式お疲れ様、バスに乗る前に水分補給忘れないで。」


マネージャーや2軍が早く集合場所についていたらしい。

あれ、栞がいない・・・


御「なぁ、栞は?」

梅「栞ちゃん?
 稲実の子と話してるんじゃないかな?」


稲実・・・
鳴か。


唯「さっき声かけられてたから。
 すぐ合流するって言ってたよ。」

御「ふーん。」

倉「ヒャハッ、嫉妬か??」

御「そんなんじゃねーよ。
 だいたい稲実って言ったら、鳴にでも捕まったんだろ。」

唯「あっ、確かに鳴って呼んでたかも。」


やっぱり鳴か。


倉「なーんだ、つまんねーの。」

御「お前な・・・」

梅「あっ、来たみたい。」


あれ・・・栞、なんか様子が変じゃねーか??


『ごめんごめん、遅くなっちゃた。』

梅「大丈夫だよ」

唯「みんな今揃ったところだから。」

『それならよかった。』


聞いてみてもいいよな。


御「・・・なあ。」

『ん?どうかした?』

御「いや、あのさ、鳴となんかあったのか?」

『!?なんで・・・』

御「なんとなく落ち込んでるように見えたからさ。」

『そう見える?落ち込んではないんだけどなー。気のせいだよ!!』


本当か??


『あ、でも宣戦布告されたからこっちもガツンと言ってきたから!!』

倉「ヒャハッ、流石コーチ様。」


なんか腑に落ちねーけど・・・
まぁ、今はいっか。


御「その調子で頼むぜ。」


鉄「バスに乗れ!学校に戻るぞ。」


何を抱えているのかはわからねーけど、
今はとにかく試合で栞の期待に応えられるようにしねーとな。


said御幸end
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