白球を追いかけて

□第4話「入学式と新しい出会い」
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4月に入ってからは、強化合宿を行っている。
1日〜5日の間で合宿を行い、4月7日が入学式なので、6日はオフという日程になっている。

春休み中も一日中練習しているが、合宿では夏に向け、
体力強化を目標とした練習メニューを組んでいる。
入りたての1年生にはもってこいだ。


今日は4月5日、合宿最終日だ。
1年生はだいぶ身体にきているようで、顔が強ばっている。
2・3年生も、1年生ほどではないが疲れが見える。
(この後、2・3年生にはノックが待っています。)



貴「みんなだいぶ疲れてるわね。」

『そうですね。まぁ、残りのメニューもしっかりこなせば、
体力向上は目に見えているので、頑張ってもらわないと。』

貴「一つ聞いていい?あなたも一緒に練習していたわよね?
平気そうに見えるんだけど・・・」


監督の指示により、今回の合宿では1軍の練習にフル参加するよう言われている。
(練習メニューを考えたのは私である。)


『もともと体力には自信があるので。結構きついですけど、まだまだ大丈夫ですよ。
そもそも、私自身がこなせないメニューをみんなにやらせたりしないいんで。
練習メニューを作っている私が、できないようじゃ、示しがつかないでしょ?』

貴「恐れ入るわね;;だいぶコーチらしくなってきたんじゃない?」

『そうだといいんですけど。』


現在休憩中で、体力が余っている私は、
マネージャーである2年生の貴子さんの手伝いをしている。

合宿中は、マネージャーも泊まり込みであり、マネージャー用の部屋が用意されている。
今までは、貴子さんしかマネージャーが居なかった為、一人で使っていたようだが、
今回は私もいるので、合宿中だけは私もそっちの部屋で寝泊りしている。

そのおかげで、かなり仲良くなれた。


『そろそろ休憩が終わるので行きますね。』

貴「手伝ってくれてありがとう。残りの練習も頑張ってね。」

『はい!!』


さーて、最後の仕上げといきますか!!
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