ディアラバ
□横取りされる位ならと
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あの時、見てしまったんです。
貴女がライトに吸血されている所を。
凄くショックだったんですよ?
どうせ分からないんでしょう?
貴女は馬鹿で愚図ですもんね。
そんなの重々承知してます。
だって貴女は僕だけの人形ですから。
「どうして、どうして貴女は他の奴に吸わせるんですか?!貴女の血は、僕だけのモノでしょう?!」
ああ、イライラします。
全部、貴女の所為です。
やっと手に入れたと思ったのに。
僕だけの、従順な人形を。
『ま、待って、カナト君!違うの』
焦って否定しても僕の耳には入りませんよ。
「何が違うんですか!!僕よりライトの方が良かったんでしょう?!もう、うんざりですよっ!!」