うたひめ

□不法侵入した船は麦わら海賊団
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時刻は夕方




「どこ行ったー!!
ったく何だったんだあいつ」



港町には2、3人の海軍の張り上げた声と
慌ただしい足音が聞こえていた



『ばれてはないか‥』



倉庫の影に隠れて海軍が去るのを待つレナ



ちらっと顔を覗けば
そこにはもう海軍はいない


あたりを見渡すと
一隻の船が停泊しているのが見えた



『なかなかうまくいかないわね…』


海軍に顔がばれてしまった



小さな島では情報が流れるのが早い
島の誰かに会えば必ず通報されるだろう


しかしレナの乗ってきた船は今いる所の反対側にあった




『…夜が来るまでとりあえずあの船に隠れよ』




そう言って船に乗り込み、隠れる場所はないかと扉に手をかけたときだった



「出港だー!!!!」



張り上げる声が聞こえレナは慌てた




―船が……出る?!!!




『え、待ってっ……あ』



しかし時すでに遅く
船は沖へと動き出していた




『嘘でしょ…』


チ「だっ、誰だお前!!」



そう声が聞こえた先には
チョッパーがいた

その声で船に乗っている人たちの足音がここに向かってくるのがわかる



『くそっ、今ならまだ…』




そう、今ならまだ飛び越えて陸地に着地できる
そう思って手すりに片足をかけた時グイッと腕を捕まれた

レナは腕を掴んだ人物を睨み付ける




『??!!!』


ゾ「??!!!お前…」




そう、昼間掴んだ相手だったのだ
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