うたひめ

□タイムリミットまであと少し
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「…今貴女様1人なのですか?」


『だったら何』




レナが言い終えた瞬間
素早い動きで両手を掴み後ろで拘束し捕らえる




「やっと捕まえたぞ海の女神!!
もぅ俺のもんだ!!」




大声を張り上げる敵




ゾ「あの野郎!!」



『放せ!!!』


「あいつが死んだ今、世界は俺のモノだ!!」




『??!!!……死んだ?」





「そうさ!!
知ってるぜ?
あの争いの後から今まで姿を見せなくなったじゃねぇか

ひどい傷を負ったって顔ぐらいだすさ!!

そしてそいつの女が手に入った今
これで世界は俺のもんだ!!!」




カ「野郎……!!!」




『…』





カイトが歯を食い縛った時
一瞬で敵の船長とレナの立場が逆転した

レナの綺麗な足技で
敵は尻餅をつく


「くそ……容赦しねえぞ!!」





『黙れ!!!!』






レナの怒りに満ちた言葉で辺りがしんと静まり返り
敵に向かって睨み付ける





『お前たちのような下等な海賊の
勝手な噂で殺されてたまるか!!!

あの人は死なない!


私たちをおいて死なない!!


私をおいて死なない!!!!!!



もしあんたが殺したってんなら
あんたを殺して私も死んでやる!!!!』





その迫力に誰もが圧倒され
なにも言い返すことが出来なかった


そんな中カイトはニヤッと笑い
目の前の敵を倒していく


カ「…女神様の言葉が届いたんなら
大人しく引き上げな」


いつもと違うカイトの態度と口調にクルー達は目を疑う


そしてそれを聞いた敵の船長も
なにかに気付いたのかみるみる顔色を変え
船員たちを戻し早々に立ち去って行った
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