うたひめ
□海の女神と眠りし君
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『お迎え有難う』
「いえ、ご無事で何よりです」
麦藁海賊団と別れたあと
3人はそのまま甲板に立っていた
『わざわざ五隊長の貴方達二人が迎えにくるなんてね…』
「トール様の命令ですので」
『どこまで知ってるの?』
「…他の者共は島からでたという事は知りません
オーディンのそばにずっといるという事になっています
私達も、トール様に知らされるまで
存じ上げませんでした」
『……そう』
「部屋に着替えを用意しております」
有難うと告げて部屋の中に入っていったレナ
男たちはなおも
甲板の上で待ち続けていると
扉があき、すっと膝をつく
「「お帰りなさいませ
シーフ様」」
甲板に姿を表したのは
金色の髪に薔薇の刺青
純白のドレスを纏った女性
そう、レナは
黄昏の女神、シーフだったのだ