うたひめ

□越えようとする男
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甲板に出ると
別の船が一隻近づいてくるのが見えた

隣の船に視線を向ければ
麦藁海賊団達はすでにみな甲板に集まっていた




「あんたが海の女王か?」


『……』





どうどうとシーフの乗る船に乗ったのは
七武海の1人
ドンキホーテ・ドフラミンゴだ




『…そういえば、貴方には会ってなかったわね

初めまして、シーフよ』



疲労を抱えているのが嘘のように
妖笑を浮かべながらシーフは話し出す




ド「ほんと酷いぜ、他の奴等は挨拶したってのに……
ま、運悪く出歩いてたからしょうがねぇが……」



ドフラミンゴは言葉を言いかけ
シーフを下から上までなめ回すように見
ぺろっと自分の唇をなめる




ド「噂通りのいい女だ
ますますほしくなったぜ」



ロキ「…」




ロキは眉間にシワを寄せシーフの前に出ようとするが
シーフはそれを止める





『…それで、七武海が黄昏に何の用?』



ド「あぁ、ほんの挨拶さ」


『挨拶?』


ロキ「僕の情報によれば、黄昏の島は今君の部下と戦闘中みたいだけど」


ド「あぁ、だから挨拶さ」


『…』


ド「お前たちでしゃばりすぎたんだよ
しつけの悪いガキは潰しとかないとなぁ…



そして、俺は


黄昏を越える」




両手を天に広げ言うドフラミンゴ

ニヤリと笑う彼に麦わら海賊団は眉間にシワを寄せるが
本人であるシーフとロキは違った






ロキ「…へぇ」


『黄昏を越える?
…ありえないわね』


ド「どうかな」



指先を広げキランという音と同時に
シーフの手が意思とは勝手にすっと上がった





『??!!!
…やっぱり貴方も能力者ね」



ド「ふっ、俺は人を操る
お前達は終わりだ…」


ロキ「させない」



ロキはそういうと
何か呪文を唱えながら手を広げる

その時旋風が起こり
プチっという音が聞こえ
シーフの腕は解放された



ド「??!!!」


『…甘かったわね』


ド「…だったら」



指を向けたのはメリー号の方だった


ウ「‥ってわぁぁ!!!!」

チ「なっ、何するんだウソップ??!!!!」



ドフラミンゴに操られて
チョッパーに襲いかかるウソップ

ロキは先ほどと同じように旋風を起こし
シーフは左足の太ももにつけていた拳銃を抜き取り
ドフラミンゴめがけて打つ

威嚇射撃だった




『この人達に手を出したら殺してやる!!!』


「「??!!!」」


『ロキ!!!!』



ロキ「麦藁は任せて」





『It's Party』


ゾ「??!!!」
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