うたひめ

□越えようとする男
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それから数分の出来事だった

たとえ七武海とはいえど
海水を浴びて弱りきった敵に負けるわけもなく
至近距離の武術でシーフは勝利した



ゾ「…」


『…っ……』



ウ「すげー…でも死んでないぞ?」


ロキ「後は俺が」


『…任せたわ』


ドフラミンゴを背負い、
彼の乗ってきた船に二人は消えていった



『っ………』




さりげなく船の手すりに手を置く

雨で気づかないのか
顔をしかめ大量の汗をかき
息は荒れていた



しかし後ろ姿しか見ていない皆は
その事に気づかない





ロ「黒髭の時もそうだけど‥
この人って一体」



ル「…本当に能力者じゃないのか?」




『…ふっ、ある意味能力者ね』



振り向いたシーフの顔は
疲労を感じさせなかった






ゾ「…レナ」


「「???!!!!」」


『……』




ゾロの突拍子もない一言に
周りは声も出せない




ナ「え、待って…………レナ???!!!!」




そんな中
仕事を終えたロキはシーフの隣につく




ロキ「処理は終わった」


『時間がないわ、連れてって』



ロキ「了解」





船の手すりに立ち
身体を船に向けたまますっと飛び降りるロキ

皆が助けようとした瞬間
勢いよく大きな鷲が姿を表す




「「???!!!!」」




シーフはその鷲の背に乗ったまま
大空高く飛び上がり
そして麦藁海賊団の前から消えていった
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