うたひめ

□身体に咲く薔薇
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オーディンの部屋


シーフの前髪を撫でてやると
んんっと声を漏らし
寝返りをうちながらその手を優しく包む



オ「‥…シーフ」


『……』


オ「……行ってくる」



彼は静かに部屋を出ていったと同時に
シーフはうっすらと目をあける




『……………オーディン?』

















ゾ「レナーーー!!!!!」


ト「待て!!」



トールをうまく交わし
大きなエントランスホールに入る



「これ以上中にいれるな!!」


ゾ「うるせぇ!!レナをだしやがれ!!!」


エントラスに入った瞬間ゾロを出迎えたのは
たくさんの黄昏の隊員達だった


「レナ……?」

ト「そいつは俺が相手をする!お前らは手を出すな!!」

ゾ「しつこいんだよ、お前!!!!

レナ………、シーフ…
シーフはどこだぁぁぁ!!!!」


「??!!!!!!!!!」


ト「?!!っ、馬鹿野郎……」



ゾロの発した言葉に隊員達の様子が変わるのを感じた


ゾ「あ?」

「シーフ様を拐うだと?」

ゾ「………まぁそういう事だな」

「シーフ様を監禁するだと?」

ゾ「…………………は?」

「シーフ様を無理やり犯すだと?」

ゾ「え………いや…」


「シーフ様を泣かせるようなことはさせん!!」


ゾ「誰もんな事言ってねぇだろ!!!!」


トールの指示も従わず物凄い勢いでゾロに向かってくる隊員たち
ゾロはあまりの勢いに驚き
なんとか応戦するが、雑魚達とは違い苦戦する


ト「お前馬鹿だろ、よりにもよって親衛隊が多いところで…」

ゾ「あぁ?!!なんの事だか知らねぇが、
お前ら邪魔だぁぁぁぁぁ!!!」


「うああああっ!!!」


ゾロの技により竜巻が発生して周りの敵が倒れる
しかし、負けじと起き上がりゾロに襲いかかろうとした時だった



オ「お前らどいてろ‥」



隊員たちのどよめきが歓声に変わり
中央にある大きな階段からオーディンが降りてくる




ゾ「やっと来やがったか…
レナはどうした」


オ「さぁ…さっきまで俺の腕の中で寝てたからな…
まだ寝てんじゃねぇか?」



ゾ「野郎……!!!!
お前がいるからあいつは自由になれねぇんだ…
いい加減解放してやれ!!」


オ「自由?」


ゾ「お前があいつの命を握ってるから、
あいつはビクビク怯えながら生活してんだろ!!」


オ「……」



ゾロの一方的な言葉に
黙っていられなかったのはトールだった


ト「お前…それ以上言ったら容赦しねぇぞ」


「トールさん!!俺たちも……」

オ「手を出すな
これは俺とコイツの問題だ」



そう言ったとたん物凄い速さで
ゾロの懐に入り蹴りをいれるが
刀でそれをおさえる



オ「…海賊狩りのロロノア・ゾロ
お前の何処に惚れたか知らねえが
シーフを渡すわけにはいかねぇ…!!!!」


ゾ「てめぇの勝手な都合でレナを悲しませんじゃねぇよ…!!!!」
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