うたひめ

□身体に咲く薔薇
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ゾ「百八煩悩鳳!!!」


オ「ふっ」


ゾ「豹琴玉ぁぁ!!!」


大きく宙を舞い避けるオーディンに更に攻撃をしかけるゾロ



オ「ガルーラ!!」



強い旋風がゾロに襲いかかり
攻撃を交わされる



始まってから数十分



オーディンは傷ひとつ負ってないのに対し
ゾロは傷だらけだった



ゾ「ったく、変な術ばっか使いやがって…!!」


オ「なんだもう終わりか?
本気にもなれやしない」


ゾ「野郎……!!!」



『なんで二人が…?』




そこに現れたのはシーフの姿をしたレナだった


二人はレナに気づかないまま戦う



ト「お前のためだ」


『……わたし?』


「シーフ様!!隠れていてください!」

『……え?』


シーフに気付いた隊員たちはシーフを隠すように前に立ちはだかる


「あの野郎、シーフ様を拐おうとしてます!!」

「危ないですから俺たちの後ろにいてください!」


『わたしを……拐う?』


ゾ「ぐぁっ!!!」


オ「立て、まだ終わりじゃねぇだろ?」


ゾ「当たり前だぁ!!!」


『ゾロ……』



隊員たちの背中越しに見えるのは
ボロボロになりながらもオーディンにくらいつくゾロの姿

勝負はわかりきってるはずなのに…
それでも闘うゾロの姿しかシーフには見えなかった




オ「ガル!!」


ゾ「くっ…!!!」


『…やめて』



オ「本気出せよ…」


ゾ「っ……三刀流・奥義……!!」




『もうやめて!!!!!』





レナの声に反応し、静止する二人

驚いた隊員たちも自然とシーフの前を開ける


ゾ「レナ……」


オ「……」


『なんで……戦うの?』



レナの目から一筋涙が流れる




ゾ「待ってろよレナ
こいつを倒してすぐ自由にしてやるからな…」


『……え?』


オ「……シーフは渡さない」



オーディンの言葉を合図にまたもや戦いが始まる


なぜ好きな二人が戦わなくてはならないのか
考えても答えはでなかった




オ「遅い!!」


ゾ「ぐぁぁ!!!!!」



ゾロの腹に足蹴がヒットし吹き飛ばされる



オ「……今のお前にシーフは救えない」



カランと落としたゾロの刀をとり
ゾロに向けて振りかざした時だった



倒れたゾロの前に人影が現れる




オ「‥どういうつもりだ






















   シーフ」
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