うたひめ

□背中を押す愛しき人
2ページ/7ページ

ル「オーディン、お前も海賊王になるのか?」



あれから何時間もたった頃
オーディンの隣に座るルフィの問いに反応したのは
まだ席に残っている
トール、ゾロ、ナミ、ロビンだった


トールは静かに酒を飲む




オ「いや、シーフの為に諦めた」


一瞬ルフィを見つめ
優しく微笑む視線の先には
黄昏の仲間と会話をするシーフの姿があった



オ「俺の夢は、シーフのために
エデンをつくる事」



―エデン


それは今まさにルフィ達がいるこの島だった



ロ「エデン…楽園ね」


オ「あぁ…仲間、島のみんな
そしてなによりシーフが幸せそうに笑って暮らせる島をつくるんだ」



オーディンの輝く瞳に
夢や希望を捨てない少年を感じたと同時に
シーフを大切にしていることが伝わった



ナ「それにしてもなかなかの演技派ね
本気で信じちゃったわ」


オ「何の事だ?」


ト「シーフを捕らえてるとか言ってたことだよ」


ル「そうだそうだ!!
流石にキレたぞ!!」


オ「………」


ナ「ちょっと黙りこまないでよ!!
本当だと思っちゃうじゃない!!」


沈黙するオーディンに周りは緊張に包まれる




オ「お前たちから見てシーフはどう見える?
幸せそうに見えるか?」


ル「あまり前じゃねぇか」



思いもよらぬ質問にじっとオーディンを見つめる皆だったが
ルフィはすかさず答える


可笑しな空気に思わず笑いだす皆だった



オ「ははは、悪い悪い」


ト「……」
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ