うたひめ

□背中を押す愛しき人
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深夜を回りほとんどの人が
イビキを立て寝ているなか
オーディン達のいる席では幹部、麦藁海賊団の皆はまだ起きていた



オ「シーフ、ちょっと歩こうぜ」


『‥うん』


席を立ち離れて座っていたシーフに声をかける



オ「ちょっと行ってくる」


ト「あぁ」



トールの側を通りそう告げると
二人はそのまま部屋を出ていった




ナ「凄く素敵な場所ね」


今更ながら辺りを見渡し言う台詞に
誰もが納得する




イ「殿方がシーフ殿の為に作ったのです」



イズーナの言葉に
先程話していたオーディンの言葉を思い出す



ト「馬鹿だろ」


フンっと笑うトールにつられて
ロキも笑みを浮かべる



ウ「そうとう愛を注いでんだな‥」


ト「表向きは黄昏とここで暮らす人の為って言ってるけどな」



神秘に満ちた宮殿


たくさんの草花が咲き誇る庭園



ルフィ達は目にしていないが



海が見える綺麗な丘や



世界各地から移住してきた動物



そして宮殿の裏には小さな町があり

そこにはたくさんの人々が暮らしている



これら全てがレナを想ってつくられたものなのだ







チ「レナ連れていってよかったのかな?」


ぽつりと呟く



ロキ「いいよ、その方が僕には拐いやすいし」


ト「まだ言ってんのか」



やまない笑い声

ゾロはすっと立ち上がり大きな窓に近づきそのままベランダへと出ると
外を歩くオーディンとシーフの姿をしたレナの後ろ姿を発見した



ゾ「…………」
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