うたひめ
□新たな旅立ち
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ル「おせぇぞレナ!!」
『ごめんごめん』
二人がメリー号についたときには
黄昏はもちろん島中の人達が並び
何人かはメリー号に乗って準備をはじめていた
イ「シーフ様お気をつけて」
最初に近寄ってきたのはイズーナだ
シーフの両手を握り心配そうな表情を向ける
イ「必ずご飯を召し上がってくださいっ、ただでさえ少食なのに毎日動き回るから心配で心配で…あ、睡眠もちゃんととってくださいよ!ろくに寝てないことくらい……」
『イズーナ』
終わらないイズーナの言葉を遮るように呼び"行ってきます"とそう伝えると涙目になりながらも彼女は精一杯の笑顔で見送ってくれた
ト「またな」
『ふふっ、えぇ』
ゾ「レナ」
ゾロに呼び掛けられ振り返ると
そこには笑顔で彼女を見る新しい仲間がいた
"行ってきます"
そうしっかり伝えようと振り向くと
そこにも笑顔で彼女を見る仲間がいた
オ「楽しんでこい」
『……うん!
行ってきます!!』
精一杯大きく手を降ると
返ってくるのはさらに大きい明るい送りの言葉
込み上げてくる涙を必死に堪えて駆け足でゾロの側により
船に乗っていなかったルフィやナミと一緒に船に乗り込む
ル「出航だーーーー!!!!!!!!」
気持ちのいい声と共に船が動き出す
オ「シーフ!!
たまには連絡しろよぉ!!!!
俺寂しいんだからなぁ!!」
『…っ馬鹿…』
涙が溢れないように、上を向いた時だった