Event 1

□Sweet & Bitter
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「いい? 毎年の事ながら、今年も沢山
チョコやらギフトやらをファンは勿論、
スタッフや出演者から頂いてます。
今年のお返しはファンクラブには5人の
サイン入りオリジナルポストカード。
来週出演の各スタジオにはWaveから
としてミニケーキを差し入れているから
その事に触れられたらにこやかに対応。
いいわね?」

「はーい」

「…いつもながら、やり手だなー
ウチの鬼マネージャーさんは。」

「ホント。まあ、俺たちとしちゃ随分と
助かるけどな。一つ一つお返しなんて
出来ないんだから。」

「しない、っていう選択肢は無いのか」

「…あのさ、義人。ある訳無いでしょ?
人気商売なんだから、地道な営業が大事
って鉄則。」

「ま、実際こういうマメさが実を結んで
今の俺たちがあるんだろうしね。」

「…個人的な物はどうする。」

「えー? それこそケースバイケース
じゃないの? 誤解されそうな子には
下手に返さない方がいいし、その為の
大量差し入れでしょ?」

「個人的に返したい子には…自分なりに
考えて…ってね。何? 義人誰に返すの
…もしかして…」

「咲ちゃん。皆はどうする…?
全員に手作りでくれただろう。」

「俺は上げるよ! もう決めてる。
雑誌に載ってたあのショコラティエの奴
明日予約しに行ってくるんだ。」

「…翔ちゃん、もしかしてあのクマの?
あれって先週で予約完売だったんじゃ
ないの、確か。」

「えっ?! マジでっ! だって電話予約は
受けないって…店舗予約のみだって!」

「…完売しちゃうから、でしょ?
もう2週間前だからね。」

「2週間もあんのに?! 」

「…翔…完売は仕方ないだろ? どう?
皆で何か咲ちゃんに贈らないか?
Waveからって事で。」

「「「「……。」」」」

「…な、何だよ。」

「…一磨、自由競争で行こうぜ?」

「俺も同感。折角数多のライバルに差を
付けられるってのに、何で皆と一緒に?
俺はとっておきのサプライズをする
つもり。因みに勝算アリだから。」

「京介っ、亮太!…スキャンダルは…」

「じゃ一磨は咲ちゃんにも
大量差し入れだな?」

「…それが一番、スキャンダルからは
遠いな。」

「…そんな訳にいかないだろ?」

「「「「なんで?」」」」

「…う、お前ら…。」

「ちなみに、亮太の言う勝算アリの
サプライズってなんだよ?! 」

「…翔ちゃん、サプライズの意味
知ってる? 言うワケ無いでしょ?」

「ショコラティエのクマか。」

「ッ、義人!」

「…先週、突然腹痛でレッスン1時間
遅れてきたから。」

「亮太! ズルイぞ!」

「…自由競争だからね。」

「っ望むところだ!」

「…なんか、意味合い違くない?」

「翔だからな。」

「「「なるほど。」」」




…さて、どうなる??







→ 翔 p.3
→ 一磨 p.4
→ 京介 p.5
→ 亮太 p.6
→ 義人 p.7

→ JADE p.8
→ 冬馬 p.9
→ 秋羅 p.10
→ 夏輝 p.11
→ 春 p.12
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