短編2
□福沢社長140字ss
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12/31 『君の気配』
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昔はこの家に自分以外の者の気配がするなど考えられなかった。乱歩と出会ってからは寮が出来るまで住まわせていたが、それも一時の事。夢でなく現実だと外に干してある洗濯物たちが云う。奥から呼び掛ける声に安堵する自分がいる。熟々、甘くなったものだ。「今行く」とそう答え腰を上げた。
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