賢者の石

□消えたガラス
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手紙が届いた7年後、体が弱かった母親も、病気で息を引き取った。

本来ならば施設行きだが、唯一の身内である伯母に後見人を頼み込んだ。

そして、そこから更に2年がたったある日、サマンサは変な夢を見た。

ねっとりとした黒髪に大きな鉤鼻で、土気色の顔をした成人男性が、蝙蝠の様な出で立ちをして此方を睨み付けている。


『───この人、確か…………』


1度だけ──そう、本当に幼い頃に出会った。

確か、父親の友人だ。

サマンサは必死に記憶を呼び覚ました。


『…セブルス…スネイプ?』


答えに辿り着いた時、サマンサは夢から覚めた。

後に思えば、それが色んな出来事の、始まりだったのかも知れない───



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