どうしよう
□どうしよう
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それは深夜に起きた事件が巻き起こした驚愕の出来事。
『ボンジュールヒーロ! こんな時間に悪いんだけど事件よ!』
ウエストシルバーで宝石が盗まれたわ! 今すぐ現場へJO!
「よっしゃ! ワイルドに吠えるぜ!」
ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹とバーナビー・ブルックスJr.も、ダブルチェイサーに乗り、現場へ急行した。
犯人は三人組。情報によるとそのうち二人はNEXT能力者。
「気を抜かないでくださいよ。まだ犯人の能力は特定されていないんですから」
「分かってるよ。バニーちゃん」
宝石店へ向かってバイクを走らせていると、アニエスから再び通信が入った。
「犯人が二手に別れたわ! タイガーとバーナビーは今から指定する場所へ向かって頂戴!」
「分かりました」
二人が指定された場所は大手化粧品会社の屋上だった。
扉を開くと、NEXT二人組が舌を見下ろしていた。
「だっ おい! お前らこんなところで何してんだ!」
ワイルドタイガーがそう叫ぶと、男達は二人を見た。そして、二人に気づかれぬようにニヤリと歪んだ笑みを見せた。
タイガーとバーナビーは二人に近づいた。
「そんな所で何をしているんですか!」
「さっさとここから降りろ!」
タイガーとバーバニーは二手に分かれ、今にも飛び降りようとしている男をタイガーが。少し距離を置いている方をバーナビーが追った。
男はクスリと笑うと、屋上から飛び降りた。
「だっ!」
タイガーは手を伸ばすが、届かなかった。
「クソッ!」
タイガーはその場に座り込んだ。
そこへ、バーナビーが慌ててやってきた。
「どうしたんですか? 虎徹さん」
「バニー・・・」
!
見上げたバーナビーの後ろに、あの飛び降りたはずの男の姿が見えた。
男はニヤリと不気味に笑うと、NEXT能力を発動した。
「バニー! あぶねぇ!」
「うわっ!」
タイガーはバーナビーを庇、まともに能力を受けてしまった。
「虎徹さん!!」
バーナビーは何度もタイガーの体を揺すった。しかし、気絶しているのか彼の体は動かなかった。
「貴様・・・よくも虎徹さんを!」
怒り狂ったバーナビーは能力を発動し、見事な足技を決めた。
もう一人の犯人を取り押さえようと後ろを振り返ると、そこには誰もいなかった。
僕は犯人を束縛しながら辺りを注意深く見回した。
すると、突然体に痛みが走った。
「・・・ッ!」
振り返ると、先ほど捕まえ損ねた男がクツクツと笑っていた。
僕は立ち上がると、足を振り上げた。しかし、相手はテレポーターのNEXT なのか攻撃は躱される。
クソッ!
僕が平常心を失いかけていると、体に衝撃が走った。後ろを振り返ると、束縛を解いた男が能力を発動していた。
いつのまに!
堕ちて行く体を無理矢理動かし、僕は犯人二人にGOOD LACK MOODを発動した。
瞳を疑った犯人二人の顔が見えた。
「ん・・・」
「気がついたか! タイガー!」
「・・・ここは?」
「病院の中だ」
目を覚ますと、俺とバニーはNEXT専用の病室の中にいた。
斉藤さんの話によると、どうやらバニーが班員二人を捕まえた後、気を失っちまったらしい。そして、そのまま俺たちはNEXT専用のこの病院に運ばれた。という事らしい。
ふと体に違和感を感じた。そして、俺はその事実に固まった。
俺の体は女体化していたのだ。俺だけじゃない。隣で寝ているバニーもよく見たら女体化していた。
やっぱバニーは女体化しても綺麗だな。
そう思っていると、バーナビーも目を覚ました。
To Becontinued...