鬼灯の冷徹

□ステルンベルギア
1ページ/3ページ

あの世にはこの世にはない動植物もある

びちびち。びちびち

たくさんの金魚草を目の前にする

『肥料を変えるべきか、エサを変えるべきか。
それが問題だ』


さんわ「私が好きなのは、白っぽくて......」










ザーッと音がする。
拡散水撒きの音だ。
金魚草にあげる水。
びちびちと動く金魚草。

じっとしていると廊下から声をかけられた

「おー、すごい。いっぱい増えましたねぇ。
鬼灯様が品種改良なさった金魚草。
いまじゃ愛好家も多くて....
大きさを競う大会もあるんでしょう?
僕のイトコも没頭しすぎて嫁さんに怒られてますよ〜」


長いな.......。ふむ。

『何せ忙しくて旅行にも行けない身なんでな。
つい趣味にのめり込んでしまう』




「今日の〜夕食は〜シーラカンス丼〜」

テレビの邪魔です。聞こえないでしょう。
まったく閻魔だとおもえないですね

「あ、これ現世の番組?」

『そうです、CSにすると見られますよ
この番組、司会者の存在感が好きです』


「.......?あ?...そういえば、君の仕事部屋に謎の人形があって、なんだろうと思っていたけど.....
あれクリスタルヒトシ君か!」


『一緒にモンゴルの民族衣装が当たりました。どーしよ』


「凄いな!地味に!!」

地味にってなんですか。確かに旅行券とかがいいですけど。
モンゴル衣装きれいですよ?

「ハァー...しかしいいなぁ、海外かぁ.....行きたいなぁ」


『あ、私も。魔女の谷とか。』


「ワシは現世がいいなぁ。エアーズロック(世界の中心)に旗を立てて「チキンライス」って叫びたい」


『えっ、よしなさい!エアーズロックを旗で突つくなんて...
地球のお腹が痛くなっても知らないよ!!』

金棒をしたに突き立ててから言う。

「君ちょいちょいお母さんみたいだな!?」


『地球に優しくしろ!』

お母さんみたいなんて。こんな大きな子供持ちたくないわ
金棒をゴリゴリと閻魔に突きつけて反論する

「君がワシに優しくない!」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ