鬼灯の冷徹

□黄色のバラ
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「ねーねー鬼灯様ァー。聞いてるー?」


『はっ!...すみません。なんだ?』


「だーかーらー...鬼灯様って女の人?」

.............はぁ?

『その理由は?はいっ、50字いないで!』


「えっ!?えーっと...お、女の人の匂いがするからですっ!」


『うん。合格。正解だよ。私は女だ。鬼灯なんて名前じゃないさ。
鬼灯花って言うんだ』


「へー!鬼灯花様!鬼灯花様!」


『はいはい』

ずっと本名を連呼され、飛びつかれる。

『うわっ!?』

思いっきり飛ばれ、びっくりした私はそのまま押し倒された

『シロォー。どけー?』

「ワンっ!」

すぐどいたからいいものの。
缶が落ちたじゃないか
ゴミ箱に思いっきり投げ入れるとガコンガコンとゴミ箱が揺れる

「あっ、鬼灯ちゃんだ。君も休憩?」


おや。閻魔大王。


「あっ、ジュースなんか飲んじゃって〜〜
何々?誰の噂話?」


のんじゃだめなのか?


「あっ、君もしかして新入社員のシロちゃん?」

「ワン!」


「かわいい〜〜!真っ白だねぇ!」


『ああ、初対面でしたね。紹介しま...』


「おいでおいで!」


さえぎるな

「お手!おかわり!」


『閻魔大王...きちんと挨拶を...』

シロものるな

『大王.......』

「伏せ!すごい、さすが桃太郎の元お供!
じゃあ少し高度なヤツ!イノキのモノマネ......」


ゴッ!!
金棒を取り出してから頭を一発
......あ、血がついた

『シロ。この方が天下の閻魔大王だ』


「よろしく。ワシが閻魔じゃ。
そして彼女はワシの腹心のはずです」


「げっ....元気ですかっ.....」


「....今あんまり...」

シロは優しいな。やってくれるなんて

『いいか?ポンコツでも大王です。しっかり尽くすのですよ』


「君いつもそうやって言ってるの?ネェ」


『しっかり尽くせばきちんと成果が...』


「ねぇ、ねぇ鬼灯ちゃんってば」


『うっさい』


「うるさいって言われた?ワシ」


シロが閻魔大王と私とを見比べている。なんだ。何かついているのか?

「はいっ、しっかり尽くします。鬼灯花様!
よろしくお願いします閻魔さん!」


この後になんだかシロが地獄は広いなぁなんていうから説明していた

だがそれをわざわざいわなくても、鬼灯ファンの皆様ならわかりますよね?
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