* NO.6

□Summer
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「しおん、つかれた・・・手。」

首筋には幾筋もの汗が伝っていて
色っぽく見えた。

「はいはい。」
僕は微笑みながら、ネズミの首にそっと手を置く。
そして指を這わせ、ゆっくりと汗を拭った。

「んっ」
眉をぎゅっとひそめて、身体が跳ねた。
よほど辛いのだろうか。

「大丈夫か?」

「・・・あんたのが大丈夫?」

「え?僕は平気だよ。」

「そういう意味じゃなくて・・・ああもう」

めんどくさそうに、だるそうに身体を起こすと
僕の肩に両手を回した。

え・・・?
一瞬何が起きたのかわからなかったが
自分の耳にネズミの耳が触れて
やっと理解できた。



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