novel
□わがまま
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いつだってそう。
クレフの方が一枚上。
だって年齢が年齢だし、超年上だし。
人生経験長いし、いろんなものたくさん見てきたんだろうし、知ってること有りすぎだし、私なんか、私なんか、釣り合わないって何回も思った。
いつも冷静だし、お人好しだし、優しいし、そういうところは大好きだけど、それに比べたら私なんて落ち着きがないし、いつも慌ててばっかだし、クレフにペース乱されてばっかだし、なんで私ばっかあたふたして向こうはのほほんとしているの?私だけドキドキしているの?
あーもう!こんな自分が嫌になる。やっと恋人同士になれたのに。私のほうがクレフを好きな気持ちが強すぎるの?訳わかんない。
ねえ、クレフ。
あなたは私といて満足している?他の人のところに行っちゃわない?ずっと傍にいてくれる?私はあなた無しの世界は考えられないのよ。また今日も仕事で倒れていない?大丈夫?私はあなたがいないとダメだよ。会えないと寂しいし、忙しいのはわかるけど、けど、けど…。もっとあなたといる時間が欲しい。こう思うのは我侭なのかな。