短編
□許さへんで?
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「なあ、さやかちゃん?」
「んー?」
「そろそろ休まへんのー?」
「……」
「なあ、聞いてる??」
「……」
「さやかちゃーーーん!!!」
「…っんっ?あ!なに!ごめん!」
「もう…聞いてへんやーん!」
さやかちゃんはベットの上で携帯に集中しっぱなし。ぐぐたすなんかブログなんか知らんけど、せっかく久しぶりに相部屋になったのになんで携帯ばっかに相手すんねん…。
悔しいけど、一回仕事モードになったら何言っても効かへんねん、さやかちゃん。
もうこうなったらわるきーになるしかないやん。
私がほんまのわるきーするんはさやかちゃんだけやで?
とりあえずさやかちゃんにくっつき攻撃や!
後ろからっ………ギュッ//
「なあ、さやかちゃん聞いてるー?」
「なにみるきー。」
「さっき話聞いてへんかったやろー。」
「んー。集中しててん。ごめんな。」
「うちより携帯が好きなん?」
「そんなことあらへんよ。」
「、」
さやかちゃん、私がギュってしてんのにまだ携帯見て……
こうなったら……
チュッ///
「うわっっ、なにすんねんみるきー」
「さやかちゃんの唇いただきましたー♡」
「なんやねん…、ほんまにやめえや……」
「え?さやかちゃん照れてんの?」
「照れてへん。」
「でも耳真っ赤やで//??」
「びっくりしただけや…」
「ふーん、照れてへんのかあ。」
ちょっとは効いたようだけど、さやかちゃんはまたすぐ携帯を見る。
もうお仕置きやで…
「これやったらどうや……」
「…!んっ!なに!?」
「さやかちゃんがうちの相手してくれへんから悪いんやで。」
そういって携帯を持ったままのさやかちゃんを押し倒す。さやかちゃんにまたがって、さやかちゃんの両手を押さえる。
こんなもんいらへん!
携帯を取り上げて後ろへ投げ、そのままキスをする。
「…んっ、やめ、て、やめてみるきー!」
「なんやねん、さやかちゃん。私のこと嫌いなん?」
「いや……」
「でもずっと携帯いじってたやん!なあ?」
「…………嫌いや…あらへんよ。」
「ふーん。じゃあええやん。」
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