リクエスト
□限界/しまぽんず
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そのままぽんずの家にお持ち帰りされた私。
「…」
我慢できひんなんて言われたら私から声かけるなんてムリ。
ぽんずはコートを脱ぐとお風呂場へ行ってバスタブにお湯を入れ始めた。
その姿を見つつ私はソファに浅く腰掛ける。
「なんか飲む?」
ぽんずがテレビの電源をリモコンで入れながら言う。
「…あ、うん。」
「何がいい?お茶と…ジュースと…」
「お茶…で。」
我慢できひんなんて言いながらめっちゃ冷静やん。
冷蔵庫の方へ歩いて行ったぽんずの後ろ姿を見つめる。
お風呂場からピーピーという音が聞こえて、それが湯張りが終わった合図だということは私にもわかった。
「なに口とんがらせてんねんwはいお茶。」
「…ありがと。」
もらったお茶を一口飲むと食道に冷たいものが伝わっていくのがわかる。
「なしたん、そんなにヤりたいん?笑」
普段よりほんの少し顔が赤いぽんずは私の顔を見て笑って言う。
「ちゃうわっ、我慢できひんなんて言って帰ってきたくせに…なあ。」
「ふふ…」
「え、ちょ、待っ…」
私の言葉を聞いて少し笑ったかと思うと、ぽんずはそのまま私に一つキスをした。
「準備できたで…。」
耳もとでそう聞こえた途端にわたしは腕を引っ張られ、お風呂までつれていかれる。
「え、一緒に入るん…?」
「当たり前やろ、焼き肉くさいの嫌やん。」
…焼き肉くさいのは一緒に入る理由にならんやんなんてボーっと考えているうちに、私の服はあたかも幼稚園児を着替えさせるように脱がされていった。
「さ、入るで。」
二人でささっと体を洗ってバスタブに入る。
「せまー笑」
「いいやん、密着できて。」
「…ん…」
ぽんずは何の前触れもなくキスをしてくる。バスタブは二人で入るには狭いから、逃げることも動くこともできない。
触れるだけだったキスはだんだんと深いものに変わっていく。
「、」
キスをする音だけがお風呂場に響いて恥ずかしい。
ぽんずは私の唇を舌でなぞると、唇を離した。
「玲奈…?」
「ん?」
「…好き。」
いつも以上に優しい笑顔でこう言うぽんずに、私は何も言葉を返せへんかった。
キスを再開するぽんずは左手で私の胸を撫でた。
「んん…っ」
思わず声が出る。
横を向いて座ってた体が自然と向き合う形になる。
「んんっ、」
「めっちゃ濡れてる…」
左手で胸を愛撫しながら右手で急に私の濡れているそこを触ってくるもんだから嬌声が飛び出る。
「入れるな?」
酔っ払ってて普段より行為がはやい。ぽんずは蕾を触る間も私に指を2本入れる。
「んんっ、はや…いよっ」
「すんなり入ったで?」
意地の悪そうな笑顔でぽんずは言う。
お風呂の熱と行為の熱で私の体は火照ってくる。
「…んっ…ああっ」
ぽんずが指を出し入れし始めたもんなら私の声は止まらない。
熱いお湯も合い混ざって、そこはとろとろになってくる。
「ああっ、だっ…め…んん」
「だめなん?めっちゃ気持ち良さそうやけど。」
「んんっ、いやっ…んあ…」
ぽんずは指をさらに速く動かす。
自然と体は仰け反り、足は開いてくる。
「玲奈、そんなに欲しいん?」
「んっ…ちゃうっ…んん」
ぽんずは上半身を起こして膝立ちになると、そのまま私にキスをしながら指を素早く出し入れした。
「んんっんん…ああっ…ん」
キスで口を塞がれているものの私の声は止まらず、時折り唇の隙間からお風呂場に響く。
「んん…もっ…あかっんっ…」
「イってええで。」
ぽんずは私の限界を感じとると、指を気持ちいいところに擦りながら速めた。
「んん…んあ…あかんんんっんんっ、」
ぽんずはそのままぐったりする私の腕をとって立ち上がる。
「大丈夫?のぼせたんちゃう?」
「いや…ぽんずが上手いから…//」
「はは…嬉しいこと言ってくれるやん…」
シャワーで体を流してお風呂から出る。
バスタオルで体を拭いてリビングの方へ歩いていく。
リビングからはテレビの音だけが聞こえる。
「なあぽんず、服どうしよっ…あっ…」
思いもよらない衝撃とともに、そのまま私はベッドに押し倒された。
「まだ終わってへんで?」
両手を顔の横で押さえられて甘い顔で言われたら、私はまた、何も言えなくなる。
「…んっ…」
再びぽんずとの夜が始まった。
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