紫黒桜

□序章
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私はいつもと同じ様に一人で家の手伝い―新しく入った包帯やガーゼなどの整理整頓をしていた。

「お前、侘しい人生してるなぁ」

「は?」

突然ありえない声が聞こえた。

思わずそっちの方を見る。

そこに居たのはこの世のものとは思えない様な不思議な見た目と雰囲気を持ったものだった。

「そんなあなたに此れをあ・げ・る♪」

「……」

その声を無視して作業を続ける。

「此れをもって寝ると…何と!! 良い夢がみられるんだ♪♪♪」

「……」

「良いでしょー?」

「……」

「――……もーー!! 此処置いとくからね!!!!!!」

そして、その声は消えた。
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