その他
□存在
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叫び声が聞こえる。銃声、動物の鳴き声、重たい戦車が動く音も。目の前には逃げ惑う人や燃えた家、銃を持って村人を追いかける軍服の兵士でごった返している。
その光景の中で逃げ惑う一人としながらも、いつものことだと客観的に見る自分がいた。
女性に手を引かれ林の中に逃げ込めば、待ち伏せしていた敵が飛び出して女性を撃つ。しかし多くの弾を浴びながらもその人は自分を庇い…
『あなただけでも…逃げて××…！』
はっ、と目を覚ませばそこには見慣れた天井。勿論銃なんてあるはずもなく、聞こえるのは隣で眠る相方の寝息だけ。