novel
□キミの場所
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「レンくん。レーンくーん。起きてください…?」
「ぅ…ん…。まだ眠いよ、シノミー…。」
実は昨日からレンくんが僕のお家にお泊りに来てるんです。
ふふっ、昨日は楽しかったなぁ…。
レンくんが僕のお料理を美味しいって沢山たべてくれて…。
それから、いっぱいいっぱいお話しして…。
とっても幸せな時間なんですよ。
これで何度目かになる僕たちのお泊り会。
同い年ということもあって、いつもはみんなのお兄さんなレンくんも、気を緩めてくれるんです。
レンくんは、頑張りすぎちゃうところがあるから…。
たまには息抜きだって必要だと思うんです。
僕は唯一レンくんと同い年で…。
ほんのちょっとだけど、僕のほうがお兄さんで。
だから、レンくんが甘えられる存在に、僕がなれたらいいなって。
このお泊り会に誘ってみたんです。
そしたら、レンくんも喜んでくれて…少しずつだけど、僕に甘えてくれるようになりました。
レンくんはゆったりできるし、僕も楽しいし…とっても素敵です!