novel
□可愛い一面
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あ、危なかった…。
ブッキーに後ろから声をかけられたとき、思わず出ちゃいそうになったよ…。
…えっとね、実はオレ、トイレ…我慢してて…。
うん…収録中から…。
収録が終わってそのまま行けばよかったって思うかい?
オレもそのつもりだったんだよ。
でも…スタジオ近くのトイレが混んでて。
それに、衣装のままトイレに入るのはなんとなく…ね。
それで、我慢して着替えてからにしようと思って、楽屋に一旦戻ったってワケさ。
…尿意って、案外強まるのが速いんだね…。
罰ゲームで飲んだ飲み物のせいかな?
オレ的に普通に美味しかったから、勧められるままに飲んじゃったんだよね。
うぅ…、とりあえず早く着替えなきゃ。
時折くる尿意の波に邪魔されながらも着替えを始める。
なんとか上は着替え終えて、次は下。
早く、しないとっ…。
着替えたらトイレに行ける!って、きっと焦ってたんだろうな。
あろうことか、ズボンに足が絡まって転んじゃって…。
「ぅ…わっ。」
「えっ、レンレン⁉」
っあ、だ、ダメっ…。
まだ、ダメだよ…っ。
思わず前をぎゅっと押さえる。
そんなオレの努力も虚しく、手をこぼれ落ちていく水。
オレを真ん中にして広がる水たまり。
「っ…。」
ウソ…。
ウソだっ…。
オレが、こんな…。