Strawberry mix

□プロローグ
1ページ/4ページ

「え? 合宿…ですか?」



朝練が始まる前にレギュラーとマネージャーがミーティングしていると、突然竜崎が合宿の話を切り出した。





「今朝、氷帝から連絡が入ってねぇ、最後だから良かったら一緒にどうかって誘われたんだよ」


「氷帝って…確か、跡部さんとこっスよね?」


「ああ、ついでに言えば、提案者もその部長さんみたいだよ」


「なんていうか…流石、猿山の大将っスね」



桃城が確認すれば、提案者も跡部だということが発覚し、越前は呆れたように呟いた。





「で、あんた達。行くのかい、行かないのかい?」


「……他に参加校は?」


「他は…氷帝は勿論、立海大、四天宝寺に六角、不動峰に山吹……後はルドルフだね」


「! ルドルフ…」



ルドルフという単語を聞くと、不二の眼が開眼した。





「ま、あくまでも予定だけどね」


「なら、参加してみませんか?」


「望月?」



瑠璃の提案に海堂が尋ねるような声を上げた。
他のメンバーの視線も瑠璃に集まる。
瑠璃は気恥ずかしげに言葉を紡いだ。





「ほら! どうせなら他校の方とも試合して、お互いを高め合ったらいいんじゃないかって、思って……」


「にゃっ! それいい! さすが瑠璃だにゃっ!」


「わっ! え、英二先輩!?」



ナイスアイディアと言わんばかりにギュウギュウと瑠璃に抱きつく英二。
瑠璃も吃驚していたが、流石は幼なじみ。素早く順応していた。





「じゃ、青学は参加っと……異論はないね?」


「ま、跡部さんが主催なら美味いもん食えそーだし…賛成っす!」


「プシュー……」


「ま、仕方ないっスね」


「俺もそれでいいと思う」


「ルドルフが合宿に参加する確率96.7%だ」


「クスッ……それは嬉しいね」


「……油断せずに行こう」





――青春学園、合宿に参加。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ