【delicious×blood×charm】(デリシャス・ブラッド・チャーム)

□■第一夜■
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血は感情の起伏や、食事。
それに人と交わり体液が入る事でも味が変わる。
常に変化しているのだ。
しかし、いくら頑張っても、それらが極上の血に成る事は無い。

極上の血は、産まれ付き持った者だけなのだ。

その血を持って産まれる者は稀だった。
それは、数億人に一人居るか居ないかと言われていた。
この血は、奇跡の血とも呼ばれ飲めば、魔物の力が上がり、そして、命を奪い食すと魔物としての格も上がる。
故に、彼ら、彼女らは人間では無いモノを惹き付けてしまっていた。
血を吸う魔物ならば未だ良い。
最悪なのは、魔物としての格を上げる為に、殺して食べるモノに出会ってしまった時だ。
そういった類いのモノに出会ってしまった場合。
命の保証は無い。
力を持たぬ者は、諦めるしか無いのだ。
そう。
極上の血を持つ者は、自分で自分の身を護る術が必要なのだ。



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