【短文】

□【お前のち●こを貸せ】
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「……勃ったみたいだな。星来、良いぞ。挿れて」


悲しき哉。
男子高校生の性欲。
目隠しされ、扱かれただけで肉棒が反り返ってしまった。
許可が出た事で、我慢の限界だった星来が下を全て脱ぎ捨て、唯知の肉棒にコンドームを被せ、跨がった。
然うして、唯知の肉棒を持ちながら、ゆっくりゆっくりと腰を落として行った。


「〜〜〜〜ッ」


──入って……く……っ。


誘い、招き入れた肉棒がナカを満たす感覚に、星来の腰が震えた。
早く早くと、気持ちは焦るが、指で慣らさなかった奥が狭く、苦しみもあった為、時間を掛けて何とか埋没して行くしかなかった。


「っ、焦らすなよ、お前」


──何だ……これ、こいつのナカ、スゲェ熱くねぇーか?


淡々と余裕を持ち言うが、唯知は動揺していた。
早く全てを挿入したい衝動に駆られた。


「も……ちょっと、待ってくれっ、お前のん大きめだから、腹いっぱいで……苦しいっ」

「もう良いだろ。全部、挿れんぞ」

「あ、ちょ、待っ──ッ!!」


グプンッ!!


「かはっ!! おっ、ぁあっ?!?!」


一瞬何が起こったのか理解出来なかった。
眼前が、チカチカと明滅し、呼吸が儘為らず、潰れた声が洩れ出た。
顎が反り、太股がガクガクと震え、意識が一時的に吹き飛んだ。


「くっ、スッゲェ締め付けだな……。正か、お前、イッたのか?」


きゅうううッと締め付ける後穴と、脈打ち痙攣するナカの感触に、果てたのだと察した唯知が目を眇めながら、訊ねた。
コンドーム越しでも分かる。
何もかもを吸い付くし、奪い取る様なナカの蠢き。
これはまずいとは思うも、抜く事が出来ない。
寧ろ、ナカを蹂躙し尽くしたい気持ちが迫り上がった。
脳内は暈け、理性は切れそうになった。


「ひっ、あっ、うくっ!」


尿道口から溢れ出た白濁。
それは、星来と唯知の下腹と陰毛と上の服を汚し、濡らしていた。
声を必死に抑えようとした星来だったが、口に力が入らず、声帯が痙攣し、切羽詰まった声が出た。

射精の余韻が収まらない。
躰が、自分のモノでは無い様な気さえした。


「っ、んッ、うくッ、だ……から、余裕ねぇーって……言っ……──ッんああッ?!?!」


余裕が無いからこそ、挿入しただけでイッた。
そう言おうとしたところで、腰を両手で掴まれ、下から穿たれ、星来は悲鳴を上げた。


「んっ、おっ、あっ? ひうッ、あっ、やっ、へ? な……んで……ッ?」

「はーッ、はーッ、な……んだ、これ……っ、あっちぃ、ゴム越しでも分かんぞ……悦いのが」


星来のナカは例えるなら、ふわふわのトロトロ。
しかも、柔らかいだけで無く、弾力もあり、適度な締め付けもあった。
唯知は、コンドーム越しでも分かるその感触に、無意識に生唾を飲み込み、口の端をペロッと舐めた。


「腰動かすなって……こんな締め付けて、俺を煽ってんのに……無理に決まってんだろ」


最初、自分は乗り気で無かった筈なのに。
自分が相手をしなければ、星来が家憲を頼る。
それは、流石に酷だ。
なら、人助けだと思って親友を助けよう。
そう思い至り、相手になろうと思っただけなのに。


「ははっ、あー……マジかよ。こんなのって有りか」


完全なる想定外の事案に、唯知が腰を動かしながら、自嘲を零す。
こうなってしまえば、本能の赴く儘。
雄として、果てるまで止まりそうに無かった。


「ひうッ、ぐッ、まっ、待てっ! イッたばっか……っ、イッたばっかだからっ!!」


ゾクゾクゾクッと性的な快感が、星来の身を侵す。
畏怖すら感じる悦楽に皮膚が粟立ち、腰が引いた。
が、唯知に、無理矢理掴まれた腰は、びくともせず、逃げる事は叶わなかった。


「動くなっ、動かなくて良いっ!! じゃねぇーと……これじゃセックスになっちまうっ!!」

「お前、俺のちんこを大人のおもちゃ扱いかよ。ちんこ借りて、一人オナニーするつもりだったって事か」


自分はただの道具か。
性欲処理機か。
此方は、人助けのつもりだったと言うのに。
言い方からして、そう言う意味もあるのだと分かってはいたが、何故か今になって、むかっ腹が立った。



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