ライラット恋物語

□侵食の脅威
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ピグマの計略でアパロイドに侵食された
フィチナを救った、フォックスチームは
ピグマを追跡してアステロイドベルトに
やって来た。
行く手を阻むアパロイドを巧みに躱し、
進んで行くフォックス。
すると通信機から、クリスタルの悲鳴が
響き渡る。

ク《キャアッ!! フォックス!》

フォ《ク、クリスタル!?(汗》

ク《逃げられない!
フォックス、助けて!(汗》

フォ《待ってろ、クリスタル!
今助けに行く!》

クリスタルの後ろに付いている、複数の
アパロイドをブーストで追い掛けて行く
フォックス。
しかし思いの外スピードが速くて、中々
追い付けない。

ク《不味いわ、このままでは…(汗)
御願い、フォックス! 早く来て!》

フォ《クソッ! 間に合わない!(汗》

ズドォンッ!!

その時、何者かがスマートボムを投下。
クリスタルを追撃していたアパロイドは
爆発に巻き込まれ、一掃された。

1《クリスタル! 怪我してへん!?》

ク《…!! 彩花ちゃん!》

隕石群の間から猛スピードで飛んで来た
彩花のウルフェン、先程のボムは彼女が
発射した物のようだ。
その更に後ろには、ウルフ達と思われる
3機のウルフェンが付いて来ている。

ウ《彩花、勝手な事すんじゃねェ!》

1《だって、だって!
クリスタルがピンチやったんやもん!》

ウ《それで、テメェが撃墜されたら元も
子も無ェだろうが!》

パ《まあまあ、落ち着きなって旦那》

ファ《何しに来やがった!》

1《怒鳴らんといてや、ファルコさん。
別に邪魔しに来たんちゃうで、戦う気は
無いねん! なっ、パパ!》

ウ《ああ、まあな》

ク《大丈夫よ、彼等に敵意は無いわ。
少なくとも今は》

そう、スターウルフの狙いはフォックス
チームではなくピグマが持っているコア
メモリだった。
ピグマの企みに興味など無いが、宿敵に
こんな場所で死なれてもウルフにとって
面白くないのだろう。
しかし同じ戦線に立つ以上、彼等を無視
する事は出来ない。
そこでフォックスは、一つの提案を持ち
掛ける。

フォ《敵意が無いのは分かった。
だが標的が同じ以上、ウルフ達の行動を
無視する事も出来ない。
ウルフ、俺達と手を組まないか?》

ウ《…!?》

フォ《勿論、タダでとは言わない。
コアメモリから得た情報は全て教える、
それが報酬だ》

ファ《おい正気か、フォックス!?》

フォ《目的が同じなら協力すべきだ。
尤も、あとはウルフ次第だが》

パ《…で、どうする旦那?
俺達は、アンタの指示に従うぜ》

ウ《……チッ、しゃあねェ。
乗ってやるよ! 気は進まねェがな!》

フォ《有り難う、ウルフ》

ウ《勘違いするな、俺達は俺達の目的の
為に動くだけだ》
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