ライラット恋物語

□決戦の地
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ベルツィーノから自滅プログラムを受け
取ったフォックス達は応援のコーネリア
艦隊と共に、アパロイド本星へと繋がる
ワープゲートに入って行った。
終わりが見えないワープホールを通る中
皆が集まるブリッジには、言い様の無い
緊張感が漂っている。

フォ「愈々だな…」

ク「私達全員に、ライラット系の運命が
掛かっているのね」

ファ「本星の状態が分からないってのが
引っ掛かるな。
本星の中にマザーが居るのか、本星その
物がマザーなのか…」

1「そんなん着いたら分かる事や、もう
此処まで来たら前進あるのみ!」

ウ「ああ、好き放題に暴れた落とし前を
付けてやる」

ぐぅ〜…

皆「……」

突如ブリッジに鳴り響いた間抜けな音、
その正体はスリッピーの腹の虫だ。

ス「……御免、オイラ朝から何も食べて
なくってさ…(苦笑」

ファ「ちょっとは空気を読みやがれ!
こんの、ボケ蛙っ!(怒」

ス「な、何だよ〜!
ファルコだって御腹、空いてる癖に!」

ファ「減ってても腹は鳴らさねェよ!」

フォ「ハハッ、スリッピーらしいな」

ク「ウフフ、そうね。
何だか緊張が緩んじゃったわ(微笑」

1「ウチはガッチガチな空気苦手やから
これくらいの方が好きやな」

数十分後、ワープホールを無事に抜けた
グレートフォックスはアパロイド本星に
到着した。
紫色の惑星は神秘的で美しく宛ら宇宙に
煌めく宝石のようだ。

フォ「あれが、アパロイドの本星…」

ク「意外だわ、なんて綺麗な星…」

ペ「待て、大きさと質量が比例しない」

1「…!! 星の裏に何かあるで!?」

美しい惑星の裏側には、巨大な発進口と
基地に見えるベース。
発進口から大量のアパロイドが無尽蔵に
出現している。

ス「あそこからなら中に入れそうだけど
発進後は強力なシールドが張られてて、
進入は難しそうだよ」

ナ「シールド制御装置ヲ多数確認、表示
シマス」

ベース内にはシールド制御装置が存在し
それ等は、ファクトリーの役割も兼ねて
いるようだ。
全てのファクトリーを破壊しない限り、
本星内部への進入は不可能だろう。

ファ「…で、今回は誰が行くんだ?」

1「ファルコさん行ってや」

ファ「俺は空の方が性に合ってんだ。
お前等で決めろ」

1「そんなん不公平やん!」

フォ「喧嘩は止せよ。
それなら籤引きで決めないか?」

ウ「籤だァ? 餓鬼臭ェ」

フォ「不参加者は自動的に地上行きだ。
ペッピー、籤を作ってくれ」

ペ「仕方ないのう…」

公正な籤引きの結果、ファルコ・レオン
パンサー・彩花がファクトリーの破壊に
向かう事となった。
下へ着陸した四人は周辺のアパロイドを
片付けてファルコとパンサー、レオンと
彩花の二手に分かれる。

パ「あ〜あ、何で俺が野郎なんかと…
レオンの旦那、代わってくれよ」

レ「断る」

ファ「選りに選って、お前等と組む事に
なるなんてな。
ったく、ついてないぜ」

パ「アンタ日頃の行い悪そうだからな」

ファ「無法者のテメェにだけは死んでも
言われたくねェ!(怒」

1「そんなん言うとるファルコさんも、
元宇宙暴走族やん。
人の事、言われへんで?」

ペ《ファクトリーはベース四方の末端に
一つずつ、そして中央の塔周辺に四つの
計8個だ。
敵の数も多い、油断するんじゃないぞ》

ファ「こんな雑魚に手間取るかよ。
心配が過ぎるんじゃねェか、爺さん?」

パ「俺達も行くとしますか。
レオン、レディーに怪我させるなよ?」

レ「フン、私を誰だと思っている。
彩花に怪我をさせる事など、万に一つも
有り得ん」

1「ほな、行って来ま〜す!
レオンさん、置いて行かんといてな?」

レ「心配するな、ファルコとパンサーが
どれ程の窮地に陥っていようと離れたり
しない」

1「う〜ん、そうなったら二人で助けに
行ったろ?(苦笑」
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