恋の風吹く鬼狩り伝

□全集中・常中
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波乱の柱合裁判から数日が過ぎ、怪我が
殆ど治った炭治郎・善逸・伊之助は機能
回復訓練に移行した。
すみ・きよ・なほの三人娘に因る身体の
解しから始まり湯呑み茶碗の薬湯を掛け
合う反射訓練、最後はアオイ・カナヲと
鬼ごっこをする全身訓練。
療養中の隊士が任務に復帰する為、必ず
乗り越えなければならない必須課題だ。
ある朝、彩花が蝶屋敷を訪れると屋敷の
庭で三人娘に応援されながら瓢箪を吹く
炭治郎を見つけた。

1「炭治郎」

炭治郎「…!! 日ノ輪さん!
御久し振りです!」

1「ええ、久し振り。
その瓢箪吹いてるって事は常中ね?」

炭治郎「はい! すみちゃん達にも協力
して貰って、訓練してる最中なんです。
まだ、1番小さい瓢箪しか破裂させれて
ないけど少しずつでも強くなれるように
頑張ります。
俺は頑張る事しか出来ないから」

1「そう…所で、アンタ一人なの?
善逸と伊之助は?」

炭治郎「えっと、二人は休みなんです。
カナヲに負けてから来なくなって…」

1「あの馬鹿共…!(怒」

炭治郎「一応、声は掛けてるんですけど
来てくれなくって…
俺、明日こそは連れて行きます!」

1「無理に行かせる必要なんて無いわ、
やる気になるまで待てば良いのよ。
過酷な訓練程、継続させる事は難しい。
続ける為には挫けないくらい強い動機が
必要なのよ」

炭治郎「挫けないくらい強い動機…」

1「伊之助の方は知らないけど、善逸は
やる気になったら強いから大丈夫よ」

炭治郎「信じてるんですね、善逸の事」

1「Σばっ!? 馬鹿!!
別に、そんなんじゃないわよ! //
経験上あいつの性質を理解してるだけ!
……それじゃあ私行くから、常中の修得
頑張りなさいよ」

炭治郎「あっ、待って下さい!」

1「…何?」

炭治郎「時間があったら、その…
少しだけでも良いので、俺の修行を見て
くれませんか? 御願いします!」

1「……はあ、少しだけよ?」

炭治郎「有り難う御座います!!」

1「その代わり、手心は加えないから」

炭治郎「はい、宜しく御願いします!」
 

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