黄昏の鎮魂歌

□痒さ爆発!!
1ページ/2ページ

彩花が研究所に転がり込んでから5ヶ月
経った。
その間にジェノスと少しずつ打ち解け、
フローラも多少なら彼に心を開くように
なった。
怪我が治った途端に、彩花は『訓練』と
いう名の筋トレを始めた。
立体機動装置はクセーノに頼んで軽量化
して貰い、同質のガスと切れ味を上げた
ブレードも作って貰った。
更にフローラには道路でも走れる頑丈で
軽い蹄鉄を付けて貰い、嬉しそうだ。

ジェ「博士、彩花……Z市に蚊の大群が
発生したとの情報がありました。
…恐らく、怪人の仕業だと思われるので
俺が排除して来ます」

ク「おお、気を付けてな」

1「行ってらっしゃい」

ジェノスが出発した後、彩花は少し嫌な
予感がした。

1「博士、念の為に僕も行くよ」

ク「御主は本調子ではないじゃろう。
大丈夫なのか?」

1「問題無いさ、寧ろ良い運動になる。
行くよ、フローラ」

立体機動装置を装着し、手綱を握り締め
フローラに跨ると即座に駆け出した。
樹林地を抜けた先には誰も居らず、街は
不気味な雰囲気に包まれている。

ドォォォンッ!!!!

1「Σッ!!?」

無人の街を駆け抜けていると数十q先で
大爆発が起こった。

1「今の爆発は、ジェノス…!?(汗)
フローラ、急いでくれ!」

更にスピード上げて、一人と一頭は焼け
焦げた廃都を怯まず進む。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ