黄昏の鎮魂歌

□兵士の正義活動
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進化の家の一件から数日後、ボロボロな
状態だったジェノスは損傷箇所を治して
貰い元通りになった。
そして時刻は午前5時30分、暗かった
空が青色を帯びて薄暗い樹林地には早朝
独特の薄霧が立ち込めている。
明け方の静寂に響く馬の足音と凛とした
嘶き、地を蹴り軽快に駆けるフローラと
手綱を捌く彩花。
一見、爽やかな早朝の遠乗りに見えるが
これは歴とした訓練である。
彼女の朝はとても早く、日が昇り切って
いない内に起床する。
軽く柔軟運動した後に逆立ち腕立て伏せ
50回、石を詰んだリュックを背負って
1q走るとフローラに乗り片道10qの
距離を往復する。
帰宅後フローラの手入れを済ませて餌の
干し草を与えると自室で軽くシャワーを
浴び、朝食に行く。
ジェノス達と朝食を済ませた後、街中に
怪人が居ないか調査に出掛ける。

1「じゃあ博士、行って来ます」

ク「ああ、今日は妙なテロ集団が市内で
暴れとるから気を付けるんじゃよ?」

1「嗚呼、桃源団でしょ?
流石に人間を削ぐのは気が引けるけど、
邪魔な時は倒すから問題無いよ」

鐙に足を掛けてフローラに跨り、手綱を
握り締めて出発した。
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