黄昏の鎮魂歌

□弟子と師匠(仮)
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後日ジェノスはサイタマの弟子になる為
早速行動した。
付き添いで来た彩花と、Z市のゴースト
タウンのマンションの一室の前に立って
大声を張り上げた。

ジェ「先生、いらっしゃいますか!」

ガチャ…

サ「マジで来やがったか、え〜っと…」

ジェ「ジェノスです、サイタマ先生!」

サ「あのさ、『先生』って呼ぶの辞めて
くんない?」

ジェ「師匠、サイタマ師匠ですね!
分かりました!」

サ「いや、分かってねェだろ(汗」

居間へ上がると緑茶を出され、正座姿で
向かい合う。

サ「飲んだら帰れよ?
俺は弟子なんか募集してないから」

ジェノスは身体の殆どがサイボーグで、
唯一生身なのは脳だけである事を話すと
サイタマは大して驚かなかった。

サ「変わってんなぁ、お前」

ジェ「先生はどのようなパーツを使って
いるのですか?」

サ「使ってねェよ」

ジェ「えっ…じゃあ、その頭部の肌色の
装甲は?」

サ「いや、これ肌だから」

ジェ「いや、しかし……それでは先生が
若くして禿げているという事に…」

サ「禿げてんだよ!
何なんだ!? テメェは!!(怒」

ジェ「俺ですか…?
俺の話を聞いてくれるんですか?」

サ「いや良い、大丈夫(汗」

1「ええ、辞めといた方が良いですよ」

ジェ「……4年前…俺は15の頃まで、
生身の人間でした」

ジェノスは自身の生い立ちを話した。
恐怖と共に壊された平穏な日常、次々と
殺されて行く家族や友人達。
生き残ったのは自分だけ、そんな自分も
脳以外は機械仕掛けの身体に。
ジェノスは故郷を破壊したサイボーグを
憎み、復讐するべく追い続けている。

1「ジェノス、そろそろ話を止めた方が
良いと思…」

サ「馬鹿野郎!!
20字以内で簡潔に纏めやがれ!(怒」

1「はあ…(汗」
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