愛と欲望の地球侵略
□転校と友達
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綺羅星一家が奥東京市に引っ越して来て
早数日。
今日は夏美と冬樹も共に通っている吉祥
学園に、彩花が初めて登校する日だ。
田中「では今日は皆さんに転校生を紹介
したいと思います」
N〘田中幸子、吉祥学園中等部1年A組
担任を務める女性教員。
眼鏡とポニーテールがトレードマーク〙
1「初めまして、綺羅星彩花です!
特技は格闘技、好きな物はクレープ!
宜しく御願いします!」
パチパチパチ…!
田中「じゃあ綺羅星さんは佐藤君の隣に
座って下さい」
1「はい! 宜しくね、佐藤君!」
佐藤「よ、宜しく…! //」
N〘佐藤涼、吉祥学園中等部1年A組に
通う男子生徒。
容姿・家柄・生い立ち・勉強・スポーツ
全てに於いて普通で何処にでも居そうな
感じの人である〙
佐藤「そこまで言わなくても…(汗」
N〘あ、すみません(苦笑〙
そして時間と場所は変わって、昼休みの
1年B組。
弁当を取り出そうとする冬樹に、一人の
少女が声を掛ける。
桃華「ふふふ、冬樹君… ////」
N〘西澤桃華ちゃん、世界経済の半分を
支配する巨大企業の御嬢様。
冬樹君のクラスメートでもあります〙
冬樹「西澤さん、どうしたの?」
桃華「もももし、よよよ良かったら…
わ私と、そのぉ……おお御弁当を… ////」
1「冬く〜ん!」
桃華「Σえ゙っ!!」
冬樹を呼ぶ知らない声に遮られた桃華が
振り返ると、そこには弁当片手に大きく
手を振っている彩花の姿。
桃華「(誰だ、あの女!?
邪魔しやがってェ!!(怒)」
冬樹「あっ! 彩花ちゃん!」
1「ねえねえ、一緒に御弁当食べよ♪」
冬樹「うん、良いよ」
桃華「(Σ何ィ!!?(汗)」
N〘ラブラブ御弁当作戦、失敗〙
1「冬君、隣の子は?」
冬樹「同じクラスの西澤さんだよ、僕が
やってるオカルトクラブの部員なんだ。
西澤さん、この子は少し前に隣へ越して
来た彩花ちゃんだよ」
桃華「初めまして、西澤桃華です。
よ、宜しく御願いします」
1「桃華ちゃんっていうの?
私は綺羅星彩花、宜しく!(微笑」
桃華「あの、失礼とは思いますが…
御二人はどのような関係なんですか?」
1「私と冬君は従兄弟だよ。
私の御母さん冬君の御母さんの妹なの」
桃華「そう、だったんですね。
……良かった…」
1「…? あ、そうだ!
桃華ちゃんも御弁当食べようよ!」
桃華「よ、宜しいんですか?」
1「勿論だよ! だって皆で食べた方が
美味しいし! ねっ、冬君♪」
冬樹「うん、そうだね。
一緒に食べよう、西澤さん」
桃華「…!! はい…! ///(微笑」
N〘作戦は失敗しちゃったけど、一緒に
食べられて良かったね桃華ちゃん〙