愛と欲望の地球侵略

□全面対決!?
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此処は青くて美しい水の星、地球。
街の上空に浮かぶ大きな宇宙船、そして
上から見下ろす四人の宇宙人。

N〘遂に、あの侵略者達が牙を剥いた〙

「な、何だあれは…!?(汗」

ケロロ「ゲ〜ロゲロゲロゲロゲロッ!」

「宇宙人よ!(汗」

ケロロ「ペコポンの諸君、本日只今から我々ケロロ小隊が…
この星の支配者となる!」

ズドォーンッ!!

宇宙船から発射されたレーザーに因って
街が大爆発し、その光景に高笑いをする
ケロロ。

N〘遂に! あのケロロ小隊が、本気を
出したのか!
嗚呼、地球の運命や如何に…〙

バタンッ、バタンッ

ケロロ「ゲロ?」

しかし街の建物が爆風で壊れて行く中、
奥の建物が板のように倒れた。
そう、此処は本物の街ではなくジオラマ
だったのだ。

タママ「あ〜奥の方ただの絵ですぅ…
安っぽォ〜」

クルル《気にすんな、予算の都合だ。
だがその侵略体感ステージNo.8には
現在のペコポンで起こり得る…
有りと有らゆる反応を、インプットして
あるからなァ…手応えは本物だぜェ。
ク〜ックックックッ》

ギロロ「詰まり模擬訓練には持って来い
だな」

ケロロ「その通り! このステージで!
どっぷりと、ペコポン侵略を体感するで
あります!」

何故ケロロ達が突然このような事をして
いるのかというと、ケロン軍本部へ提出
しなければならない筈の侵略レポートが
未提出なまま期限を1週間も過ぎようと
していた為である。

ギロロ「砲撃再開!」

ズドォーンッ!!
ワァー! ワァー!

モア「ペコポンの皆さんが、逃げ惑って
います!
っていうか、地獄絵図?」

街が破壊され、逃げ惑う人々。
しかし、それ等の顔は全て適当に描いた
絵のような物ばかりだった。
手応えが無く、ケロロ達のテンションも
下がる。

ケロロ「ん〜しかし…」

タママ「何か…」

ケロロ「うん、何かね…予算の都合とは
言え……萎えるでありますな」

ギロロ「気を抜くな、訓練中だぞ!」

ケロロ「Σハッ! そうであります!
兎にも角にも…
この侵略模擬訓練の結果を、レポートに
纏めなければいかんのであります」

モア「昨日も催促、来てましたね。
っていうか、我慢限界?」

ケロロ「提出期間が過ぎて、1週間…
下手すっとボーナスの査定にも影響が」

タママ「Σえぇ!? そんな大事な物、
出てないんですかぁ!?(汗」

ケロロ「あ〜! いやいや〜!(汗)
焦らしに焦らした所で満を持して、我が
小隊のカッチョ良い侵略振りを見せると
いう作戦であります!」

ギロロ「まさか…訓練を実践だと、偽る
つもりか!?(怒」

ケロロ「Σギクッ! まさか〜!
……訓練での、カッチョ良い侵略振りで
ありますよぉ〜!(汗)
クルル曹長! 収録に、抜かりは無いで
ありますかァ!」

クルル《……全カメラ、スタンバイOK
だぜェ。
ク〜ックックックックック》

カメラに映る四人の姿、タママは笑顔で
手を振っている。

ケロロ「……どうせ、しょぼい所なんか
カメラに映らないであります!
攻撃再開!!
ゲ〜ロゲロゲロゲロ! この調子なら、
一気に侵略完了であります!」
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