愛と欲望の地球侵略

□極悪! 迷惑!
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ケロロ小隊を退けた夏美達であったが、
また新たな計画が密かに始動していた。

夏美「プールの御水が無くなった?」

従業員「そうなんだ、張っておいた筈の
水が突然干上がっちゃって…
今、調整中なんだよ」

1「夏姉、学校のプールも駄目みたい。
カラッカラらしいよ」

近所の市民プールへ遊びに来た、夏美と
彩花。
しかし、いつの間にか張られていた水が
干上がってしまったようだ。
更に確認してみた所、学校のプールでも
同じ現象が起きているらしい。

夏美「何よ、もう! 絶好のプール日和
だったのに…」

1「仕方無いよ、また今度行こ?」

夏美「はあ…そうね、家に帰って冷たい
アイスでも食べる事にするわ。
彩花も来るでしょ?」

1「勿論♪ 一緒に食べよっ☆」

ビュンッ

帰路に着く中、通り過ぎた公園の砂場の
砂が突然無くなるが二人は気付かない。
横断歩道を渡った時トラックの積み荷が
一瞬にして消え、違和感を覚えた夏美は
後ろを振り返る。

夏美「…?」

1「どうしたの、夏姉?」

夏美「……今、トラックの荷物が一瞬で
消えたような…」

1「そういえば今朝、出したばっかりの
ゴミが消えたって御母さん言ってたよ。
怪奇現象かなぁ? 不思議だね!」

夏美「そ、そうね…(汗」

日向家に着いた二人がリビングに入ると
先程の現象がテレビで報道されていた。

夏美「ただいま〜」

1「御邪魔しま〜す♪
あっ! これ、さっき見た奴だよ!」

夏美「ほんとね! 凄〜い!
ニュースになってるんだ!」

冬樹「姉ちゃん、彩花ちゃん…」

夏美・1「…?」

冬樹「この妙な感じのフィーリング…
僕達、嫌って程知ってる筈だよ」

夏美「ま、まさか… (汗」

1「…?」

冬樹の言葉に、何かを察した夏美。
二人は急いで地下室へ向かい、頭の上に
『?』を浮かべながらも後ろから付いて
行く彩花。
辿り着いた司令室には『今日は何も悪い
事はしていないので疑わなくても大丈夫
です。』と書かれた紙が貼られていた。

冬樹「ビンゴ…」

夏美「熟々、馬鹿で助かったわ」

1「でも、悪い事はしてないって書いて
あるよ?」

夏美「信じちゃ駄目よっ!
どうせ、また碌でもない事を企んでるに
決まってるわ!」

そう言うと夏美は拡声器を取り出して、
大声で怒鳴り付ける。

夏美「コォラァ! ボケガエル!!
何処居んの!?
返事しなさいよォ!!(怒」

スピーカー越しに大声を張り上げ怒鳴る
夏美、余りの声量に冬樹と彩花は自身の
耳を塞ぐ。
しかし、ケロロからの返事は無い。

夏美「ボケガエル聞こえてんでしょ!?
町中で、変な事ばっか起きてんの!
アンタ達の仕業でしょ!?」

冬樹「……どう? 姉ちゃん」

夏美「結構しぶといわね…
冬樹ボケガエルの御気に入りのガンプラ
持って来て」

冬樹「え? ど、どうするの?(汗」

1「まさかとは思うけど、駄目だよ?
まだ本当に悪い事してるって、決まった
訳じゃないんだから。
……にしても、返事無いね」

夏美「ちょっと好い加減に…!」

冬樹「待って! 姉ちゃん!
……軍曹、聞こえる?
御願いだよ軍曹……怒らないから、出て
来てよ。
どんな事情があるか分からないけど…
僕達、友達じゃないか!」
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