ライラット恋物語

□アパロイド来襲
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一方その頃、最後の転送装置を破壊する
為に単身でコロニーの最上階へ向かった
フォックス。
バリアを張った状態でターゲットがある
モニター室に突入し、最後の転送装置を
破壊する。

フォ「転送装置を破壊!」

ペ《よくやった、フォックス!
これで、コロニーを制圧出来るな》

「クソ、転送装置を潰された!」

「諦めんな、野郎共っ! 親分が帰って
来るまで、何としても堪えるんだ!」

フォ「親分…? 誰の事だ?」

その時だった。
モニター室のレーダーが、猛スピードで
此処へ向かって来る飛行体を捉える。

ウ《テメェ等!!
狐如きに、何やってんだ!》

フォ「…!! ウルフか!?」

ウ《俺様の縄張りで図に乗るなよ!
フォックス!》

その正体は、4機のウルフェン。
出掛けていたウルフ達が猿達からの緊急
通信を受けて、帰って来たのだ。

レ《ククク…!
たっぷり甚振ってから料理してやる!》

1《久し振りやな、スターフォックスの
皆さん! 元気そうで何よりやわ!》

パ《…アンタ等とは御初だな。
俺はパンサー、俺の赤い薔薇を見た奴は
死ぬぜ!》

フォ「用があるのは、ピグマだけだ。
黙って、ピグマを引き渡してくれ!」

ウ《ピグマ? 知らねェな。
……それよりも留守中、好き放題やって
くれたじゃねェか!
たっぷりと礼を、させて貰うぜ!!》

フォ「ウルフ、俺達は戦いに来たんじゃ
ない!
話を聞いてくれ!」

ウ《これだけ暴れてて、よく言う。
問答無用! 勝負だ!!》

ペ《止むを得ん、フォックス。
アーウィンで撃退しろ!》

ス「フォックス〜! 大丈夫かい?」

フォ「スリッピー、コロニーは任せた」

ス「了解!」

ウ《彩花、お前はコロニーに戻ってろ!
此処は俺達だけで十分だ!》

1《うん、分かった!
三人共、頑張ってな〜!》

ウルフ達に応戦する為に、フォックスは
スリッピーを残し宇宙へ出た。
彼と入れ違いに帰還した彩花は最上階へ
上がり、スリッピーが居るモニター室に
やって来た。

1「蛙さん、久し振り〜」

ス「うん、久し振りだね。
所で訊きたいんだけど、ピグマは本当に
此処には居ないの?」

1「本真やで、チーム追い出されたんよ
あの豚。
此処に来ても、手下の猿ちゃん等が追い
払っとるみたいやし」

ス「それじゃあ、振り出しかぁ…」

1「何で、ピグマなんか追っとるん?」

ス「ん〜話すと長くなるんだけど…
アパロイドの生態を調べるのに必要な、
コアメモリをピグマが持ってったんだ」

1「アパロイド…?」

ス「最近ライラット系の惑星を無差別に
襲撃してる謎の機械生命体だよ。
中にあるコアメモリには、奴等の情報が
詰まってるんだ。
でもピグマの奴、コアメモリを奪ったり
して何する気なんだろう?」

1「ん〜ピグマといえば、やっぱ目的は
金なんちゃう? 三度の飯より金儲けが
好きやからなぁ、あいつ。
さっき猿ちゃん等に此処へ来た時の通信
記録を調べて貰ったんやけど、向かった
先は多分フィチナちゃうかな」

ス「フィチナって…
ブリザードで有名な、あの?」

1「気象コントロール装置がどうとか、
言うとったみたいやで。
追い掛けるんやったら急いだ方が良えと
思うわ。
丁度あっちも終わりそうやし」

メーンモニターを見ると、3機居た筈の
ウルフェンが残り1機になっている。
乗っているのはチームのリーダーである
ウルフ。
しかし彼のシールドも、そろそろ限界の
ようだ。
決してスターウルフが弱い訳ではない。
少なくともウルフとレオンは、この広い
ライラット系で一二を争う程の腕前だ。
そんな彼等に黒星を付けられる、スター
フォックスのメンバー達も精鋭揃いだと
認めざるを得ない。

ス「じゃあ、オイラ戻らなきゃ。
色々と教えてくれて、有り難う!」

1「こっちこそ、アパロイドの情報とか
教えて貰えたから御相子や。
クリスタルに宜しく伝えといて!」
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