愛と欲望の地球侵略

□狙われた家宝
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入った先は、一見すると普通の通路。
しかし赤外線ゴーグルでを装着して確認
すると、至る所に赤外線センサーが張り
巡らされていた。

N〘因みに余談ですが、このゴーグルは
クルル曹長が御負けとして付けたスパイ
セットの一つなんだそう〙

桃華「夏美さん、御願いします」

夏美「任せて、楽勝よ」

夏美は身体の柔軟性を活かして、赤外線
センサーを華麗に避けて行く。
全てのセンサーを掻い潜り赤いボタンを
押すと、赤外線センサーが消滅した。
その後ダクト内を進み、目標地点に到着
した所で最も近い通気口を開ける。

1「此処が例のポイントだね」

桃華「はい、地面に着いたら警報が鳴り
響くので慎重にやりましょう」

夏美「ええ」

モア「ゆっくり行きます」

桃華は腰に縄を結び、ゆっくりと下りて
行く。
そして指紋認証装置がある高さに調節し
予め用意しておいた梅雄の指紋が入った
手袋を嵌め、認証装置に触れる。

《西澤総裁御本人ト確認シマシタ》

セキュリティー解除のアナウンスと共に
残りの三人も下へ下りる。

1「よいしょっと…
システムは今ので最後?」

桃華「私が知っている限りでは指紋認証
装置で最後の筈です。
…これで、此処から先のセキュリティー
システムは解除されました」

夏美「まさか桃華ちゃんが泥棒だとは、
誰も思わないでしょうね」

モア「っていうか、油断大敵?」

桃華「いえ、御父様の事ですもの。
これくらいの事は想定の範囲かも…」

1「親って凄いよね、私達の事は何でも
分かっちゃうんだもん。
もしかしたら桃華ちゃんが手を出せない
セキュリティー用意してたりして…
多分だけどね」

夏美「彩花の勘は、こういう時に限って
当たるから怖いのよねぇ」
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