愛と欲望の地球侵略

□再会、父よ
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クルルの言葉に青ざめる、夏美と冬樹と
彩花。
その時、ケロロの父が黙ったままの我が
子を見て首を傾げる。

ケロ父「どぎゃんしたすか、ケロロ?
もしかして…もう、誰か他に良か人でも
見つけただすか?」

ケロロ「ゲ、ゲロ……Σゲロッ!」

父の言葉にハッとしたケロロは、後ろを
振り返って夏美に微笑んだ。
そして机を力強く叩いて、勢い良く立ち
上がる。

バンッ!!

ケロロ「その通りであります、父上!
実は我が輩…! 恥ずかしながら、侵略
すべき筈のペコポンの女性と…!
そうっ! そこの日向夏美殿と、結婚の
約束をォ!!」

夏美「Σんなァ!?(汗」

タママ「Σえぇ〜!!?」

ギロロ「Σぬわんだとォ!!?」

1「そうだったの、夏姉!?
ギロロ君とじゃなかったの!?(汗」

彩花からの問いに、ブンブンと首を横に
振る夏美。
その時、偶々話を聞いてしまったモアは
一粒の涙と共にルシファースピアを召喚
して床に叩き付けた。

ドォン!!

モア「そんな……モア大ショックです…
……叔父様と、夏美さんが…そんな関係
だったなんて!
っていうか、自暴自棄ィ…?(泣」

そしてルシファースピアを構え、大きく
振り上げる。

モア「ハルマゲドン!!
1分の100っ!(泣」

夏美・冬樹「Σわあっ!?
モアちゃんストップストップ!!(汗」

地球諸共自害しようとするモアを必死に
止める夏美と冬樹。
ケロロの話が、見合いを断る為の嘘だと
説明すると彼女は何とか落ち着きを取り
戻した。

1「何だぁ、嘘だったんだね。
はあ〜びっくりした!」

クルル「分かるだろ普通」

モア「っていうか、偽装工作?」

ギロロ「にしても…
夏美を出しにするとは、許せん!」

タママ「…どうせなら、僕を出しにして
欲しかったですぅ」

ギロロはケロロに対して嫉妬、タママは
夏美に対して嫉妬している様子。
人間関係とは複雑である。

ケロ父「その夏美さんちゅうペコポンの
娘さんが…
お前の、フィアンセっちゅうんか」

ケロロ「は、はい!」

夏美「ちょっと、何勝手に…!」

一方、出しにされた夏美はケロロに抗議
しようとするが彼の何かを訴える視線に
思わず黙ってしまった。

ケロ父「夏美さん」

夏美「へ?」

ケロ父「どげんですか? 倅の言うとる
こつは、本なこつですか?」

ケロロの父からの質問に戸惑う夏美。
再度ケロロの方を見れば、両の目に涙を
溜めて懇願するように夏美を見ている。
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